多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2023.03.03
菅地区の伝統野菜「のらぼう菜」の栽培方法を継承する
高橋 寛子さん
菅野戸呂在住 86歳
命の野菜、絶やさない
○…伝統野菜「のらぼう菜」に生涯を捧げた夫・孝次さんの思いを継ぎ、3度目の収穫期。「太茎多収」の育て方を極めた高橋式ののらぼう菜は、「やっぱり甘くてやわらかい」と目を細める。栽培を続けるには、孝次さんの指導を受けた2人の存在が欠かせない。「私はせいぜい家で袋詰め。去年から草むしりを手伝ってくれる人もいて本当に助かるの」。市内でのベーグルやキムチの商品化にも「熱心でうれしい」とほほえむ。
○…農業を営む高橋家に27歳で嫁いだ。孝次さんは7人きょうだいの長男。妻として、4人の息子を育てながら支え続けた。養鶏やシクラメン、盆栽と作目を変える中、自家用ののらぼう菜は「昔から食べるのが楽しみだった」。ある時、中央の美味しい部分を採って食し、周りの葉はそのまま置いておいた。すると、新たな芽が伸びてきた。「『これだ』ってヒントになったみたい」。家業の転機を懐かしむ。
○…東京・青山の出身で、小2のとき疎開のため母の地元・稲城市へ。父も呉服屋の職を離れ、不慣れな農業に勤しむ日々。3人の弟の姉として「毎日サツマイモをふかし、御三時を父母のところへ持っていくのが私の役目。遊んだ記憶はない」。貧しい高校時代、ピアノに憧れた。挑戦してみようと購入したのは最近のこと。「人生って、何事もやりたかったらやんなきゃだめね」
○…「夫婦げんかはしたことがない。する暇もないわよ」。旅行もできなかったが、時間を見つけては孝次さんを写真館や習い事に連れ出した。記憶に残るのはJA菅支店の落成時。2人でユーモアある社交ダンスを披露し、会場は笑顔に包まれた。「写真を見て笑っていられるから、寂しいって思わないの」。思い出を胸に今を生きる。
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