生田浄水場用地の活用のため、フロンターレと川崎市が地域住民や大学などと連携して整備し、昨年3月に開業した複合スポーツ施設「Anker フロンタウン生田」(多摩区生田)。アカデミーの拠点として若手選手の育成に取り組むとともに、市民向けの健康促進事業なども展開。市が整備した広場も隣接し、災害時の一時避難場所としての機能も併せ持つ。
昨年11月には新たな試みとして、シニア向け個人参加サッカー「over60」をスタート。60歳以上の男女を対象に、毎週金曜日の午前10時から正午まで、同施設の青々とした人工芝グラウンドの上でサッカーが楽しめるという取り組みだ。
集まった人数に応じてコートの広さを変え、約15〜20分のゲームを繰り返して汗を流す。プレー前には簡単なトレーニングや練習の時間もあり、スタッフが指導してくれるので初心者でも安心だ。基本は予約制だが、当日参加も可能。参加費は一人1回1100円。
開始して約1年。市内外から参加者が集まっており、リピーターも多いという。「和やかな雰囲気で楽しんでいただいており、サッカーを通じて新たな交流も生まれている」と事業担当の出口陽介さん。over60の立ち上げに尽力した同施設スタッフの本村隆さん(71)は「ボールを蹴った瞬間、青春時代が戻ってくること間違いなし。人工芝の感触をぜひ味わって」と思いを語る。
加えて、同施設では今年10月から金曜日に「スナッグゴルフ」のグラウンド開放を開始する。以前から取り組んでいる「ポールウォーキング教室」とあわせて、金曜日の午前中は中高年向けの事業が充実。「フロンタウンを皆さんの生活の一部にしていただけたら」と出口さんは呼びかけている。詳細は【電話】044・328・5771。
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