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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.10.16

麻生区町会連合会の会長に就任した 岡本 義雄さん 麻生区王禅寺東在住 78歳

  • 岡本 義雄さん (写真1)

顔を合わせ、助け合う街に

 ○…麻生区内106の町会・自治会を束ね、行政や団体との橋渡し役を担う麻生区町会連合会。9月付で同会の会長に就任した。「大切なのは人と人とのつながり。災害時も地域課題も普段から顔を合わせて話し合える関係がなければ何も始まらない」と笑顔で語る。

 ○…麻生の生まれ。山や田んぼに囲まれ、自然豊かな王禅寺の地で育った。高度経済成長の時代。ものづくりに憧れ、中学卒業後は電機メーカーに就職。手に職をつけようと夜間は工業高校で学んだ。長年、技術者として製品開発の現場を支えてきた。「試行錯誤を重ねた製品が商品化した時の達成感は忘れられない」と当時を振り返り笑みが溢れる。さまざまな事情で転居を検討したこともあったが、「自分は長男。ここを離れるわけにはいかない」と王禅寺にこだわり続けた。

 ○…先輩に倣い、若い頃から地元の活動に参加していた。52歳の時、声がかかり王禅寺町内会役員に。人とのつながりが広がることが楽しく、積極的に参加するようになり、今年で会長を務めて15年目になった。活動の中で重視するのは子どもを巻き込むこと。町内会に長らくあった「お囃子保存会」から2年ほど前に派生させた「和太鼓の会」には、小学生から高齢者までが参加する。「子どもが動けば家族も動き、地域に輪ができる。町内会の将来につながる」と確信している。

 ○…町会加入率の低下や後継者不足、土砂災害への備えなど課題は多いが、視線は前を向く。時代に合わせて変化する上で、高齢の人も取り残さない「両輪」の運営を心がける。「各町会の良い事例を共有し、みんなで助け合える麻生区を作っていければ」。故郷への愛を胸に、地域の未来をしっかりと見据え、麻生区町会の舵を取る。

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