クジラからのメッセージ 県政報告Vol.9 「かながわプラごみゼロ宣言」 神奈川県議会議員 川本 学
昨夏、本県鎌倉市由比ガ浜で絶滅危惧種であるシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられたというニュースをご存知でしょうか。赤ちゃんクジラの胃の中からは、プラスチックごみが発見されました。私も毎年家族で県内の海水浴場を利用しておりますため、身近な海の出来事に驚かされました。
SDGs未来都市(※注)である本県は、これを「クジラからのメッセージ」として受け止め、持続的な社会を目指す取り組みとして、「かながわプラごみゼロ宣言」を提起しました。深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組み、2030年までにできるだけ早期に、リサイクルされない、廃棄されるプラごみゼロを目指すこととしました。
国連の広報センターによると、プラスチックの約9割がリサイクルされていないこと、毎年800万トンのプラスチックがごみとして海に流れ込んでいるとされています。プラスチックは海流・波によって、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片となり、鳥や魚がエサと間違えて食べ、その魚などを私たちが食べることとなるのです。
きれいな海と海洋生物の生態系、私達の食の安全を守るためにも、プラスチックが廃棄されることを早期に防ぐ必要があります。
最近では、飲食店などでプラスチック製ストローを紙製ストローに切り替える取り組みも始まりました。私も県民の皆様のご理解とご協力を賜りながら、プラごみゼロを目指して推進してまいります。
※SDGs(SustainableDevelopment Goals)…2015年9月国連サミットで採択された持続可能な世界を実現するための開発目標
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