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公開日:2026.04.24
市内北部三十三観音 270年の祈り、今に 12年に1度「御開帳」
中原区の9寺院で「準西國稲毛三十三所観音霊場」「准秩父観音霊場」の観世音菩薩像の御開帳が行われている。12年に一度の午(うま)年恒例の「御開帳」で、地域に息づく観世音菩薩像の扉が一斉に開かれている。
「準西國稲毛三十三所観音霊場」は、川崎市北部を中心に横浜市都筑区、東京都稲城市にまたがる寺院群で、御開帳は5月2日(土)まで。中原区内では泉澤寺(上小田中)、西明寺(小杉御殿町)が札所となっている。同霊場の札所会によると、霊場の歴史は、江戸時代の1764(宝暦14)年、当時の稲毛領平村(現・宮前区平)に住んでいた山田平七が、観音信仰によって自身の病が治癒した感謝の印として、奈良時代から続く「西国三十三所観音霊場」をこの地にうつし、札所を定めたことが始まりという。
御開帳は今回で23回目。札所は、番外と別格を合わせた36札所で構成される。各札所の受付時間は原則午前9時から午後5時。詳細は同霊場のウェブサイト。
「准秩父観音霊場」は、川崎市東部から中部、横浜市東北部にかけて、多摩川と鶴見川にはさまれた地域周辺の寺院群で、御開帳は4月30日(木)まで。中原区では全龍寺(下小田中)、又玄寺(新城中町)、古柳庵(下小田中)、安楽寺(下小田中)、大乗院(今井南町)、東福寺(市ノ坪)、大楽院(上丸子八幡町)の7つの札所がある。札所は34の寺院、庵、堂で構成される。秩父三十四札所観音霊場にならい、江戸時代にこの地方に成立した独自の霊場で、一番札所の眞福寺(横浜市港北区)には1810年にはすでに始められていたという記録が残っているという。
開帳時間は午前10時から午後4時。問い合わせは、事務局(眞福寺)【電話】045・561・4466。
各札所では、聖観世音菩薩像や十一面観世音菩薩像、千手観世音菩薩像など、さまざまな本尊が祀られており、期間中は、普段は拝むことのできないこうした秘仏を特別公開する。本尊の指から伸びる「善の綱」に触れることで、観音様と直接縁を結ぶことができるという。
「思いを新たに」
「準西國稲毛三十三所観音霊場」の御開帳初日となった18日には、各札所で「開扉回向(かいひえこう)」の法要が行われた。
同霊場の事務局を務める東泉寺(宮前区)では総代ら約20人が参加。上形卓道住職が般若心経と観音経を読み上げた。総代長の小泉昭男さんは「先祖が育んでくれたこの地に感謝し、思いを新たにする良い機会になっている」と意義を話す。上形住職は「郷土の貴重な宗教文化に触れ、自分自身を見つめ直すきっかけにしてほしい」と家族や友人との霊場巡りを呼び掛けている。
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