市政報告 （仮称）等々力大橋の整備進む東京都側、橋台･護岸工事着工 川崎市議会議員 松原しげふみ
多摩川には一般道路や有料道路、鉄道等の橋梁が整備されており、人流や物流を支える交通基盤となっております。昨年３月12日に開通したスカイブリッジ（橋梁部分の事業費は２６０億円）については、４月１日から大師橋駅から天空橋、浮島バスターミナル間のバス運行も始まり、利便性も増しております。
東京都心から放射線状に伸びる幹線道路は、国道１号（放射１号線）や中原街道（放射２号線）、国道２４６号（放射４号線）等が京浜間の人流や物流を支える一般道路として整備されており、重要な交通基盤となっております。目黒通り（放射３号線）についても、都心アクセスの向上や都市間連携の強化のため都市計画道路、宮内新横浜線の整備と共に（仮称）等々力大橋の整備は重要であり、必要な事業であると私は捉えております。川崎市側の橋脚と橋台についてはすでに本紙タウンニュースで報告させていただき、昨年７月に完成いたしております。東京都側＝写真Ａ＝については昨年11月から工事が始まり、現在は低水部護岸と橋脚基礎を施工中であり、その後、橋脚躯体工事が行われ令和５年７月の完成を予定しております。また、多摩堤通りから丸子川の玉根橋までの用地取得率は、東京都によると「昨年３月末時点で半数に満たない取得率である」との事であります。
（仮称）等々力大橋自体の完成時期については令和７年度を目標に整備が進められておりますが、当該橋梁と宮内新横浜線や多摩沿線道路との接続＝写真Ｂ＝については、川崎市建設緑政局によると、「接続については平面交差方式を採用し、橋梁の高さに合わせ宮内新横浜線や多摩沿線道路を盛り土にする構造とし、盛り土を行う区間については隣接地の車輛等の出入りを確保するため、側道を設ける計画」となっております。
多摩沿線道路については、昨年12月に側道部の工事を契約し、令和６年３月の完成予定となっております。ここで気になるのは宮内新横浜線（宮内工区）の状況と、環状８号線から多摩堤通り、等々力大橋、多摩沿線道路の今後の整備予定であります。宮内新横浜線宮内工区については、現在用地取得が継続しており昨年３月末時点での用地取得率は約54％であり、第２次川崎市道路整備プログラムに於いては令和11年度以後も事業を継続するとなっております。東京都側の目黒通りについては、一部整備済みとなっており、丸子川の玉根橋から多摩堤通りまでの区間の道路や擁壁工事等が順次進められていく予定となっております。（仮称）等々力大橋については、多摩川中央部の橋脚一基及び東京都側の橋台一基を施工した後に橋梁上部工事の施工が行われます。多摩沿線道路については前述の通りであり、当該橋梁の整備に合わせ堤防部分を盛り土する工事が行われます。
（仮称）等々力大橋完成後の都県境を結ぶ交通ネットワークの形成は災害時の避難路の確保、迂回交通の減少による交通の円滑化、都市間連携の強化等の効果が見込まれております。当初予定の事業費総額１００億円については現在約26億円が執行済みとの事であり、今後物価や人件費の変動と共に気象などの影響を受ける工事であることから、工事費に変更が生じる場合も考えられますが、必要性、重要性には変化はなく、費用対効果の投資効果についても確保されておりますので、早期の完成を願い、今後も工事の進捗状況を見守ってまいります。
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松原しげふみ事務所
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