中原区 社会
公開日:2023.11.10
「安全な加瀬山を取り戻す」
幼なじみ2人、3年かけ整備
中原区に隣接し、週末には多くの家族連れが訪れる夢見ヶ崎公園・動物公園がある「加瀬山」。その北側にあたる急斜面の整備を続けているのが、中島大助さん(42)と竹田一樹さん(42)だ。介護事業所に勤務しながら、市の生活支援コーディネーターを務める2人は、3年ほど前、裏山の木が倒れかけていると住民から相談を受けた。見に行くとそこは急斜面で、倒木が散乱し、排水溝は泥や木の根で詰まり、整備されずに荒れ果てていた。市に話を持ち掛けたが進展がなく、加瀬山の美化活動を行うボランティア団体「さいわい加瀬山の会」に相談。しかし、高齢者が多い同会では危険な場所での整備が難しく「お手上げ状態」とのことで、「ならば自分たちでやってやろう」と会の一員として整備を買って出た。
最初に手を付けたのは、東西に設置された排水溝の清掃。深さ60センチ以上詰まった泥をかき出し、木の根を切り取ると水が流れるように。その長さは150メートル以上におよび、作業には約1年かかった。その後も、山に生える竹を用い土砂崩れ防止柵を作ったり、巨大な倒木をのこぎりで切断し安全を確保したりと、週に一度のペースで整備を続けている。
2人は南加瀬で育った幼なじみ。加瀬山は子どもの頃の遊び場だったという。それだけに「きれいになっていくのがうれしくて」と、整備の経験は無いながらも、ユーチューブやテレビ番組を参考に続けてきた。
最近では近所の人から感謝の言葉を掛けられることも。「気にかけてもらえるのはありがたい。2人なので少しずつだけど、安全な山にしていきたい」と思いを込めた。
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