中原区 スポーツ
公開日:2024.01.01
「今を楽しむ思いは、あの時と同じ」並木鈴(りん)さん(25)
8年前のあの子は今??
元旦号特別企画として、本紙では「あの子は今何してる?」と題し、8年前に取材した人の今に迫りました。今回ご紹介するのは、並木さんです。
新城高校の3年生だった当時、出場したNHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で上位10人に選ばれ、2016年8月5日号で紹介した並木さん。放送委員会に所属し、自作した校内放送用の原稿を読み、内容や発音、テンポなど、伝わりやすさを競った。全国からおよそ300人が出場する大会での快挙に校内がわいたという。「卒業までずっと廊下の掲示板に記事が貼り出されていて、少し恥ずかしかった。もっと髪もちゃんとしておけばよかったなって」。紙面に載り、疎遠になっていた大谷戸小時代の友人から祝福の手紙が届くなど、反響の大きさに驚いたことも記憶の片隅にある。紙面掲載後に出場した全国高等学校総合文化祭でも、地元・上小田中の関神社を紹介して賞を受賞した。
高校時代の経験が糧に
大学進学後、放送に関係する活動は辞めてしまったが、放送委員会と並行して取り組んでいた演劇は25歳になった今も、バイト2つを掛け持ちしながら続ける。高校で一緒だった友人や大学の演劇サークル仲間など20人ほどのメンバーと劇団を結成し、1年半から2年に一度、都内の小さな会場で公演を開く。並木さんは出演キャストをはじめ、演出助手やチラシ作成、映像編集なども手掛ける。本気で役者の道を目指しているわけではないが、演劇好きが集まって互いに意見を出し合って一つの作品をつくることが楽しい。芝居の練習をしていると思い出すのが、高校の放送委員会で覚えたこと。「人前での声の出し方や言葉の抑揚が身に付いたのは、あのときの経験が大きい」と振り返る。
上小田中で一緒に暮らす父は一番の良き理解者。演技や作品について相談したり、アドバイスをもらったり、ときにはスタッフの一人として名を連ねる。「公演は必ず見に来てくれるし、何でも話せる仲なんです」
いつか地元で公演を
原動力は8年前のあのころと同じ「今を楽しむ」という気持ち。「将来のこともよりも今を大事にしたいから」。今力を入れているのは、6月ごろに予定する舞台。公演に向け、持ち前の積極性でメンバーをけん引する。夢はいつか地元・川崎で公演を開くこと。地域を題材にした作品を知り合いたちの目の前で演じ、成長した姿を見せたいと心に誓う。
もし高校生の自分に声を掛けるとしたら、「好きなことを続けていれば周りの人が協力してくれる。そのままの自分でいいんだよと伝えたいですね」と笑った。
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