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公開日:2026.09.18
市民団体が「食で学ぶ防災」 おいしく備える地域の輪
区内の子育て世代を対象にした体験型セミナー「パパママのためのおいしい防災〜いつの間にか防災講座」が10月から開講する。主催は防災・減災を日常生活から考える市民団体「はちどりキッチン」。在宅避難を想定して備えるポリ袋を活用した調理法の体験などを通じ、地域の絆や助け合いのきっかけづくりを目指す。
「家庭の防災対策は、どうしても後回しになりがちになる」と、講座を企画・実施する同団体代表の森直子さん(54/丸子通在住)。被災地や避難所の現状を聞いたことをきっかけに「大きな災害が起きた際、避難所へ行かずに自宅で自立して生活を続ける力が必要」と痛感したことが原点にある。森さんは子育てをしながら食育や防災について学びを深め、防災士や上級食育指導士などの資格も取得。「一人の力は小さくても、できることから伝えたい」という思いから今年の初めに同団体を立ち上げた。森さん自身が親しみやすい主婦目線を大切にしており、同じ目線で指導し「自分ごと」として楽しく気づきを得られる場づくりを心掛けている。
川崎市も推奨する在宅避難だが、ローリングストックなどの具体的な知識や実践方法は普及していないという現状がある。「防災講座」と聞くだけで身構えてしまう人も多いため、講座では日常の食や丁寧な暮らしを入り口にした気軽なアプローチを取り入れた。
講座内容は、ポリ袋に材料を入れて湯煎するだけの「パッククッキング」をはじめ、昔ながらの乾物の活用やポリ袋を使ったみそ仕込みなど、日常でも役立つ技を実践的に試す。特別な非常食だけに頼らず、普段の食卓の延長で「おいしさ」や「できる体験」を共有することが、命を守った後の避難生活を支えることになるという。
また、家庭内での防災に対する認識の温度差を埋めるため夫婦や家族での対話を促すほか、地域内で同じ価値観を持った仲間づくりも重視する。「一人ひとりが自立して備えつつ、身近なご近所同士で顔の見える関係を築くことが、非常時の助け合いにつながる」と森さん。地域コミュニティーの希薄化が進む中、女性視点の生活に根ざしたアイデアが集まる場として期待が高まる。
会場は中原区役所で、10月2日(金)から12月11日(金)にかけて、テーマを変えて全5回開催する。午前11時から午後0時30分。区内在住の就学前の子どもの保護者が対象で、1回のみの参加も可能だ。受講料は1回300円。各回先着15人。
問い合わせは主催のはちどりキッチン【メール】recipe.of.health3@gmail.com。
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