川崎地名研究会(菊地恒雄会長)は、川崎市南部にある地名の由来や、歴史とのつながりを紐解くトークショー「地名はおもしろい」を2日、東海道かわさき宿交流館で開催し、75人が参加した。
菊地会長をはじめ、同会の渋谷とめ子副会長、同会会員の荒金民雄氏、かわさき歴史ガイド協会理事長の中村紀子氏、川崎区誌研究会長の小泉茂造氏が登壇した。
菊地会長は、以前川崎区に存在した古川通という地名の由来となった「古川」と、現在川崎区にある新川通りの由来、「新川」の関係性について解説した。かつて、二ケ領用水の水が溜まってできた「古川」は、今の川崎区にある川崎銀柳街から川崎銀座街を流れていた。「古川」が大雨のたびに溢れかえり、町が水浸しになることが問題視され、1650年、現在の日進町周辺にあった古川通耕地から水を海に放流するための水路を掘った。これが「新川」となった。新川は1933年からの区画整理で地下に埋設されたが、現在も新川通りの道路下を流れている。
「南河原という町名が無くなった理由」、「町名と苗字の関係性」などのテーマも語られ、来場者たちは「地元に住んでいたのに全然知らなかった」と口を揃えた。
菊地会長は「川崎には歴史ある地名が多く残っている。400年前についた地名が、現代の生活にも根付いていると知ってもらえれば」と話した。
トークショーを主催した、川崎地名研究会による「川崎市南部の『地名とくらし』展」は31日まで、東海道かわさき宿交流館(川崎区本町1の8の4)で開催中(月曜休館)。
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