大規模な地震などにより、県警本部庁舎(横浜市中区)の指揮系統などが失われた万一の場合に備え、神奈川県警ではこのほど、中央区由野台の県警総合研修センターを本部の機能を持つ代替施設にすることを決定した。
県警危機管理対策課によると、県警本部庁舎は、震度7クラスの地震にも耐えうる強度を有するものの、津波や高潮、液状化現象、テロ攻撃など予想外の事態で本部が使用不能になることが想定されうる。この場合、通信はもとより、指揮系統の維持も困難になることから、バックアップ機能を持つ施設を設ける必要があった。
平成10年に建てられた同センターは主に警察官の知識、技能の習得のための講習施設として利用されている。県警は今回、同センターを代替施設に決めた理由として、県の災害応急活動の中央基地となる県総合防災センター(厚木市)に比較的近いことや横浜の本部と一定の距離が離れていること、さらに内陸部に位置しているため津波の心配がないことなどを挙げる。今後、同センターには、災害警備本部と通信指令室を設置。災害などにおける緊急時には、県内の被害状況の把握や警察部隊の指揮、110番の受理・指令などが行われる。
同課では、「今年度中には代替施設の整備を完了させたい」と話している。
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