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さがみはら中央区 トップニュース社会

公開日:2022.04.21

キャンプブーム 市内でも
遠方から訪れ 「ソロ」も増加

  • 望地弁天キャンプ場でデイキャンプを楽しむ堀田さん一家(4月16日撮影)。「アウトドアは密にならず楽しめる。家族みんな大好きです」

  • 昨年、市が発行したキャンプのガイドブック

  • 上大島キャンプ場(同日撮影)

 コロナ禍のアウトドア人気の中で、キャンプが何度目かのブームを迎えている。相模原市内にも複数のキャンプ場があり、市と市観光協会は昨年ガイドブックを発行するなど、PRに力を入れている。今年も大型連休を控え混雑が予想される中、中央区田名と緑区大島にある市営キャンプ場にブームの影響などを聞いた。

テントで仕事

 中央区田名の市営望地弁天キャンプ場は5200平方メートルあり、最大300人ほどを受け入れる。18年前にリニューアルをした。

 長年管理をする地元住民のひとり、三城功さんによるとブームによる影響は「あるのかもしれないがコロナ禍で来場者は減った。ただ、ひとりで訪れる人などは増えました」と話す。かつてキャンプと言えばファミリーや知人同士など大人数が大半だったが、このところバイクを利用するなどして「ソロ」を楽しむ人も目立つようになったそう。特に同キャンプ場は一般道から「一段下がった」ところにあり、周囲に建物もなく大変静かな環境であるため「テントの中でパソコンを使って仕事をしている方もいらっしゃいました」と教えてくれた。

 また、最近は「お酒を飲まない」来場者が少なくないそうで、「おかげで利用者同士のけんかも無くなりました。以前は酔った勢いで騒ぎになることがたまにありました」と振り返る。

 なおゴールデンウィーク期間の予約は5月3、4日がすでに埋まっており、他に「残りわずか」の日もあるそう(16日時点)。三城さんは「こぢんまりとした所ですが、ゆっくり楽しんでいただきたい」と呼びかけた。

動画効果か 女性1人

 緑区大島の市営上大島キャンプ場は3万平方メートルという広々としたロケーション。管理者によると、これまで市外からの入場者は全体の4割程度だったが2021年以降、市外など遠方から訪れる人が6割を占めるようになった。コロナ禍となってから人数制限を行っているため、来場者数自体は減少しているものの、家族連れなどが多く訪れ「組数」は増加したという。大島観光協会会長の大貫幸雄さんは「これまでは会社の集まりなどで数十人の団体で訪れる人が多かったが、今は少人数で遊びに来ている人が増えています」と話す。また、女性1人で訪れている人もよく見られるようになったそう。「動画投稿サイトにソロキャンプを楽しむ内容の動画がたくさん上がっている。その効果もあるのではないか」と推察する。

 ゴールデンウィーク期間は混雑が予想されるが、「ゴミの出し方などルールを守って利用いただきたい」と話した。

期間を拡大

 一方、キャンプやバーベキューに欠かせないとも言える「食肉」について、中央区田名塩田の卸売「デリカフーズ」の楠木健郎社長は「求める人が大変増えている」と話す。横浜方面から電話で予約の上、来店する人が多く、キログラム単位で大人数分を購入していくそう。「うちでは国産ものを扱っているので、良い品質を求める傾向があるのでは」 

 このようなキャンプ需要の高まりに対し相模原市は4月8日、両施設の宿泊利用期間をこれまで7、8、9月の3カ月間と4月29日から5月5日までのゴールデンウィークに限っていたが今年度から上記の期間に加え4、5、6月と10、11月の土日祝日も対象にすると発表した。

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