さがみはら中央区・緑区 スポーツ
公開日:2026.08.01
「一番は、皆に楽しんでもらうこと」 SC相模原応援団体R.O.O.T.S コールリーダー 小林航太郎さん(24/南区在住)
「頂点目指し駆け上がれ その力信じて さぁ行け俺らのGreenBoys」――。試合前からギオンスタジアム周辺に響き渡る、熱い応援。緑の大旗が揺れ、子どもたちも一緒になって芝生席で声を張り上げる姿は、選手を後押しするとともに、訪れた人の心を打つ相模原らしい光景だ。その中心で、拡声器を手にチャント(応援歌)を先導するのが、応援団体「R.O.O.T.S」コールリーダーの小林航太郎さん。「一番は、皆に楽しく応援してもらうこと。選手とサガミスタの気持ちが一つになる瞬間の一体感は、言葉に表せない」
元は野球少年
小林さんがSC相模原に出合ったのは、野球少年だった小学6年生の頃。無料観戦のチラシを見て、相模原麻溝公園競技場(現在のギオンス)に母と足を運んだ。泥臭く戦う選手の姿以上に小林さんが惹かれたのは、ゴール裏で応援歌を響かせる応援団だった。「野球とはまた違う、皆で楽しそうに応援する姿に心を掴まれました」
学童野球を引退した小林少年は、それから毎週のようにスタジアムに通うようになる。当時クラブは創立6年目で、JFL昇格初年度だった。「最終節の町田戦で、味の素スタジアム(調布市)まで初めて一人で遠征しました。冒険のようですごくワクワクしたのを覚えています」
中高時代は部活が忙しくあまり足を運べなかったものの、大学生になり時間ができると、再びスタジアムへ。クラブがJリーグ入りを果たしたこともあって、ファンの熱量も上がっていた。「週末に応援に行くのがただただ楽しくて」。やがて周囲から声がかかり、20歳の時に前任者から引き継いでコールリーダーに就任。コロナ禍で声は出せなかったが、手拍子による応援を先導した。
「応援団の基盤を」
R.O.O.T.Sは、20人ほどのサガミスタで構成される組織。応援だけでなく、横断幕の設置や新しいチャント作りも担う。試合の日はキックオフ4時間程前に集合。試合後は打ち上げを兼ねて応援の反省もする。「事前に試合展開を予想して歌う順番を考えます。その通りにならないことばかりですが(笑)」
時には選手や監督に厳しい言葉をかけることもある。「サガミスタは優しくてあたたかい。だからこそ、中にはチームに対してモヤモヤしていても言えない人もいる。皆の思いを伝えることも、僕たちの役割だと思う」
Jリーグの応援団は、アウェイも含めてほとんどの試合に足を運ぶ。ただ、Jクラブは全国にあり、全ての試合に応援団全員が参加できるとは限らない。小林さんも、平日は一会社員。「仕事や家庭の事情もある。ずっと皆が同じ温度で続けられるとは限らないし、熱くてカッコいい応援には、若い子の力も必要。SC相模原にずっと応援を届けるために、しっかり組織の基盤を固めていきたい」。クラブとサガミスタの未来を見据え、若きコールリーダーは今季もトラメガを握る。
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