さがみはら緑区 文化
公開日:2024.01.01
2024年辰年
「竜」にまつわる区内の地
龍籠山(川尻)と竜伝説(広田)
辰年の1年が幕を開けた。区内にも「竜」にまつわる場所があるのをご存知だろうか。その一つが川尻にある龍籠山。この地域の歴史に詳しい保坂健次さんとフォトグラファーの小池久男さんに話を聞きながら、現地を案内してもらった。
「雨降龍籠山」
城山湖の東に位置する龍籠山。ここには金刀比羅宮があり、「龍籠の金毘羅様」と呼ばれ、古くから多くの信仰を集めている。
保坂さんによると、文化元(1804)年、この地に暮らしていた中島市兵衛、杢代源兵衛、有山兵四郎、落合繁八、佐藤文弥の5人が讃岐(香川県)の金刀比羅宮を参詣し、ご分霊を奉還してこの地に社を建てた。地域の信仰の拠点だったようだが、明治の合祀令により社は川尻八幡宮の境内に移された。しかし、保坂さんによると「地元の人たちが元の土地にお社を建てて、信仰を続けたそう」という。
龍籠山は「雨降(あめふらし)龍籠山」とも言われる。本殿裏の岩間より湧き出る霊泉は干ばつでもかれることなく、日照り続きには雨乞いも行われたという。霊泉は小松川の源流として地域を潤し、境川(片瀬川)となって江の島までつながっている。「地域の人たちは、雨が降らないとここに来て雨が降ることを願ったそう」と保坂さんは説明する。
広田の竜伝説
さらに、この地には「広田の竜伝説」と呼ばれる言い伝えがある。以下引用。
♢ ♢ ♢
大昔、とてつもなく大きな竜が金刀比羅山に棲んでいた。そこへ、あるとき城山の向うの方から峯の薬師をひとまたぎにして、いっぴきの牝竜が現われる。そしてたちまち大げんかがはじまったのである。
竜が争うときは、真黒な雲を巻き、風をひき起し、稲妻もまじえて大雨を降らせるのだ。
どちらが勝ったのかよくわからない。その時大雨が降ったのが雨降(あめふらし)で、滝をなして流れたのが滝(たき)尻(じり)、大風が巻いたのが風間、そして、その竜が棲んでいたのが穴川だったそうだ。(広田のあゆみ〜広田小学校創立10周年記念誌〜より)
♢ ♢
川尻にある雨降、滝尻、風間、穴川といった地名はそれぞれ竜の争いがあったことを物語っているのではと考えられている。
広田小学校の北側の道路から城山湖方面を望むと、右に見えるのが雄龍籠山(おたつごやま)、左に見えるのが雌龍籠山(めたつごやま)=写真下。また、雄龍籠山の展望台からの眺望は人気で、天気に恵まれると、みなとみらいやスカイツリーなどが一望できる。小池さんもお気に入りのフォトスポットで、カメラマンも多く訪れるという。なお、この周辺はハイキングコースが整備されており、「今年は竜の伝説に思いを馳せながら散策するのも良いのでは」と2人は話す。
ピックアップ
意見広告・議会報告
さがみはら緑区 ローカルニュースの新着記事
コラム
さがみはら緑区編集室
042-753-8500
042-769-7001
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!













