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公開日:2026.06.25
『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話 その64 喫煙と脊椎手術
喫煙は脊椎や神経、骨の治癒にさまざまな悪影響を与えることが、医学研究でかなり明確になっています。タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は血流を悪化させ、椎間板や骨への酸素・栄養供給を低下させます。その結果、腰や首の椎間板変性、慢性腰痛、椎間板ヘルニアなどが起こりやすくなります。
特に椎間板の変性は重要で、椎間板の高さが低下すると、神経の通り道である脊柱管や椎間孔が狭くなり、神経障害を引き起こします。
また、脊椎固定術では骨が十分につかない「偽関節」のリスクが上昇し、スクリューの緩みや再手術率の増加につながります。さらに、創部の血流低下や免疫機能低下により、術後感染や創傷治癒不全も増加します。
神経についても、喫煙は神経の回復や再生を妨げ、術後のしびれや痛みが残りやすくなる可能性が示されています。
つまり喫煙は、脊椎疾患の原因になるだけでなく、手術後の成績悪化にも関与する重要な危険因子です。
一方で、術前から禁煙することで感染率や骨癒合率が改善することも分かっており、脊椎外科では術前からの禁煙が非常に重視されています。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については7月23日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
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