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さがみはら緑区 経済

公開日:2026.06.25

INOUE HOLDINGS 鳥屋から目指すは世界へ  地域の子ども支援「手厚く」

  • 自社製品を手にする井上社長。組みひもとアクセサリーの開発・販売でより売上増を目指す

    自社製品を手にする井上社長。組みひもとアクセサリーの開発・販売でより売上増を目指す

 鳥屋でヘアゴム・組みひもなどを手掛ける株式会社イノウエとアクセサリー業の株式会社アミューティ(東京都新宿区)を傘下に加えた株式会社INOUE HOLDINGS(井上毅代表取締役)が3月に設立され、新体制でスタートした。イノウエの3代目として会社を経営してきた井上社長は「以前からホールディングス(持株会社)にしたかった」と話す。設立から3カ月のタイミングでその経緯や真意を聞いた。

「社員を社長に」

 井上社長は従業員の給与引き上げ、やる気の醸成などに意欲を見せる一方で、イノウエの一社体制では実現の難しさを感じていた。「上位ポストを待つ形になる。そうではなく、新たなポストを生み出し若い社員を登用することが会社をより好循環にさせる。社員を社長にしたい」とその思いを話す。

 以前から同業でのグループ化を視野に入れていたが、同業には「家業が多い」「M&A(資本提携)が難しい」など条件が多く、足踏み状態が続いていた。そのような中、取引先のアクセサリー屋と話がまとまった。

 「イノウエが手掛けるゴムひもは消耗品でなかなか差別化がしにくい。一方のアクセサリーはさまざまな商品があり、自分たちの企画の幅がある。デザインで差をつくることができ、特別な商品を生み出すことができる。そこに可能性を感じた」と話す。

アメリカ進出

 以前から井上社長は海外進出をにらんでいる。特にアメリカでの販売を目指しているが、主力のゴムひもでは立ち打ちできないのが現状という。「商品の単価が安くバイヤーがマージンを取れないため、なかなか厳しい。しかし、アクセサリーであれば、デザインや商品にストーリーを持たせることで自分たちで価値を生み出すことができる」。アメリカ進出を見据えた時に、アクセサリーは同社の中で大きな財産になると踏んだ。

 また、同社は青少年育成やスポーツ大会のスポンサーを務めるなど地域貢献に力を入れている。ホールディングス化により会社の規模が大きくなることで、「人の成長を促せる会社になれるし、子どもたちへの支援を手厚くできる」と先々を見据える。そのために「社員が成長を続けられる会社を目指しつつ、世界で売れる商品を開発していきたい」と意気込む。

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