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公開日:2014.05.29

UR都市機構
“ヤギ除草”を再開
実施団地を拡大

  • ヤギは子どもたちの人気者だ(昨年の様子)

 UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)は、昨年、町田山崎団地(山崎町)で実証実験を行った「ヤギを活用した除草手法(ヤギ除草)」を今年度も実施する。期間は本日から11月下旬まで。

 ヤギ除草とは、緑地や管理地などに繁茂する雑草をヤギに食べさせて除草を行うもので、草刈り機の使用に伴うCO2排出量の削減ができることから、環境にやさしい『エコな除草手法』として注目を集めている。また、急傾斜地など人が作業をしにくい場所をヤギが除草することで、安全面やコスト面での効果も期待されている。

 UR都市機構による昨年の実証実験から、ヤギの個体差や除草する季節での変動はあるが、踏み倒し効果も含め、約10cm程度の高さまで除草の効果が認められ、除草量は、ヤギ1頭につき1日約4・5kgという結果が出ている。

 URの担当者は「国内の住宅団地では初となった町田山崎団地でのヤギ除草では、安全性、コストなどで実用性があると同時に、環境条件によって作業性が大きく変動することが確認できました」と話している。 実証実験に合わせてURが団地住民に対して行ったアンケート調査では、「においや鳴き声は気にならず、近所での会話が増えた」など9割近くがヤギ除草に対して好感を持っていることが立証され、アニマルセラピー効果やコミュニティ活性化にもつながっていると分析している。

 その実績を踏まえ、今後は導入地区を拡大するとともに、斜面地など多様な環境条件下の除草作業性調査などを継続して実施していく。今回は町田山崎団地のほか、藤の台団地、日野市の多摩平の森団地が決定し、千葉ニュータウンでも実施を検討している。期間は調整中。

「お帰りヤギさん」

 URは本日午前10時30分から町田山崎団地内のコミュニティ広場でヤギ見学会「お帰りヤギさん」を開催する。団地や地域の人々と一緒に半年ぶりに帰ってきたヤギを迎えるイベント。「ヤギと触れ合える機会です。ぜひご参加ください」とUR。同イベントはほかに実験を実施する各団地にて順次開催していく。

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