町田山崎団地自治会(吉岡栄一郎会長)が自治会活動の新たな活路として結成する「見守りチーム」。その活動の中で、団地内にカートを走らせ、住民の足として活用しようとする「団地バス」構想が立ち上がった。高齢者住民が多い団地での「暮らしの足」を整備し、「高齢者が安心、安全に暮らせる山崎団地」を目指す。
住民の高齢化が進む町田山崎団地。多く寄せられる悩みの一つに「スーパーへの買い物や診療所への通院、街へ出るためのバス停までの道のり、郵便局や銀行の行き帰りなどの『暮らしの足』」が挙げられる。「足が痛かったり、重い荷物を持てなかったり大変だ」という状態を打開すべく生まれたのが見守りチームによる「団地バス・あしながおじさん(仮称)」構想だ。
4月24日に七国山小学校体育館で行われた同自治会定期総会では実際に導入を想定するカートを披露。自治会員にカート活用の利便性を説明し、導入を呼びかけた。
カートはもともとゴルフ用のもので運転手を含めて5人乗り。最大速度20Km、坂道におけるブレーキシステムも完備。「後部のゴルフクラブを入れる部分に籠を取り付けて、荷物入れにしたいね」と吉岡会長は意気込み「高齢者だけでなく、乳幼児の母親たちの力にもなれる」と夢を膨らます。
導入までのハードル
カートは、団地構内では自動車免許なしでの運転が可能だが、団地内に公道が通っているため、その部分を運転するには免許が必要。また住民の共有地を走るため自治会に未加入者の理解も必要だという。希望する2台の購入費には400万円ほどが必要で、「自治会費だけではまかなえません。URの協力や行政に助成を求めて申請したい」と吉岡会長。見守りチームを立ち上げた露木真琴事務局長は「3920世帯のマンモス団地のコミュニティーを守るには、まだ自治会に入っていない40%近くの人たちの協力も必要」と話す。
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