町田市在住、東京工業大学名誉教授で元学長の伊賀健一さんが、長年の教育研究功労による社会的貢献を称えられ、秋の叙勲で瑞宝重光章を受章した。その報告のため22日、石阪丈一町田市長を表敬訪問した。伊賀さんは2013年4月に工学の分野で世界的な学術賞である「フランクリン賞・バウワー賞」を受賞、町田市ではその功績を称え、同年9月に町田市市民栄誉彰を贈呈している。
「瑞宝重光章」とは、公共的な職務において特に重要と認められる職務を果たし、成績を上げた人に授与される勲章のこと。伊賀さんは東京工業大学教授を2001年に定年退職した後、日本学術振興会の理事を務め、研究者の人材育成や海外派遣などに尽力。07年から12年までは、東京工業大学の学長を務めた。
光エレクトロニクスの基礎を築いた「面発行レーザー」の生みの親として、これまでに紫綬褒章やフランクリン賞・バウワー賞など数多くの受賞歴がある伊賀さん。「今までは学術や研究に対する賞だったが今回は勲章。社会・公共に対する貢献とのことで褒めていただき、『違った重み』を感じています」と感想を語る。「天皇陛下が主語になる勲記なので、非常に感慨深い。多くの人たちとの関わりや活動の積み重ねが認められたので、大学や振興会の皆さんにとっても嬉しいことではないかと思う」と喜んだ。
「今は毎日が日曜日」としながらも、伊賀さんは現在、数多くの財団の理事や評議員を務め、学術賞の選考や学会での講演、著書の執筆などを行うかたがた、趣味のコントラバスを演奏するなど日々を忙しく過ごしている。
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