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和光大学教授 初の単著で大臣新人賞 越中おわら風の盆を描く

教育

掲載号:2020年3月26日号

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届いたばかりの表彰状を手にする長尾教授(3月19日、研究室で)
届いたばかりの表彰状を手にする長尾教授(3月19日、研究室で)

 第70回芸術選奨文部科学大臣賞および新人賞が3月4日に発表され、和光大学表現学部総合文化学科の長尾洋子教授が評論等部門で、2019年8月に刊行した「越中おわら風の盆の空間誌〈うたの町〉からみた近代」で新人賞を受賞。初めて自分ひとりで書いた同書での受賞に「意外だなぁと思いました」との感想を述べた。

 同賞は文化庁が1950年から毎年、芸術各分野において優れた業績を挙げた人や新生面を開いた人に対し贈られる。

 今年度は文部科学大臣賞19人、文部科学大臣新人賞11人が選ばれた。

 文部科学大臣賞には俳優の内野聖陽さん(演劇部門)、声楽家の加納悦子さん(音楽部門)など各分野で活躍する人たちの名が挙がり、新人賞には長尾教授をはじめ史上初めて芥川賞、直木賞、三島賞、山本賞全ての候補作に挙がった小説家の宮内悠介さん(文学部門)らも受賞。

 同書は「文化地理学の方法から緻密な現地調査と社会文化史的な考察とを創造的に組み合わせ、近代日本の社会変遷の中での空間誌という未踏の分野を切り開いた」との高い評価を受けた。

 長尾教授の越中おわらの研究は16年におよび、長年の研究成果が同書に記されている。基本的には学術書なので読者は限られてしまうが、章ごとに研究アプローチが異なるため、学術的な分析を述べた部分もあれば、踊りや歌詞の歴史を追った内容もあり「越中おわらに興味ある人なら十分に楽しめます。文化を作り上げた本ととらえて欲しい」とコメントした。
 

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