少子高齢化に伴い、町田市内でも在宅で療養する人のさらなる増加が想定される。より効果的な医療と介護・福祉の連携体制を構築するため、市は4月1日、新たに「在宅医療・介護連携機能強化型地域包括支援センター(医療と介護の連携支援センター)」を木曽西に開設した。
同センターでは在宅で療養する高齢者を医療と介護の専門職が連携し、チームとなって支えることができるよう各種支援を行っていく。各専門職からの相談対応や、市全域の課題を整理し、必要な施策に繋げるためのパイプ役を担う。また、市内の高齢者支援センターに対し、ケアマネジメントの支援や地域包括支援ネットワークの構築、地域課題の把握を目的とした「地域ケア会議」を運営するほか、医療依存度が高い高齢者の対応などの後方支援を実施する。
市内の高齢者の在宅療養を支えるため、2013年に市と町田市医師会を中心とする多職種で連携して誕生した「町田・安心して暮らせるまちづくりプロジェクト(町プロ)」。協議会や研修会を重ね、地域住民への普及活動などを行ってきた。その中で出た数々の課題に介護側、医療側の温度差のようなものが感じられ、両者を一つにまとめる必要性が生じた。そこで昨年、同センター設立の構想が立ち上がり、公募に応じた町田病院を運営する医療法人社団 創生会が手を上げた。
管理責任者の長谷川昌之さんは「高齢者が回復して退院しても、生活が整わない『介護力がない』家庭は多い。ベッドの準備など、家族の負担も不安も多い。医療だけで終わらせず、しっかりと介護につなぐ役割。各エリアにある高齢者支援センターを、医療の立場を理解する側面からサポートします」と話す。
同センターが設置されたKISOコミュニティベース(木曽西4の12の22)には、他に町田病院訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所が入り、5月から看護小規模多機能型居宅介護「ハーモニー」が開所する。
同センターの開設時間は午前8時30分〜午後5時。土・日・祝日、年末年始は休業。【電話】042・794・6527
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