(一財)町田市地域活動サポートオフィスが6月25日(木)から、市内の困りごとに取り組む団体のための事業計画づくり講座「まち”だ”づくりカレッジ」をオンラインで開講する。市内で活動するNPO 団体や市民活動家に向けた事業計画を作る伴走型の連続セミナーとなる。
人材や資金の不足など地域で活動する団体が抱える課題を解決できるよう昨年4月、地域住民や企業などとの橋渡し役を担い、活動の継続性を高めるために開設された町田市地域活動サポートオフィス。同オフィスが今年1月に各団体に向けて実施した地域活動に関するアンケート調査で、活動に必要と感じている支援の上位に「助成金・寄付金等の資金調達」「広報・情報発信」「事業計画の策定・事業運営・組織マネジメント」が挙がった。この調査結果や昨年度の受講者の声を踏まえ、団体等の活動が力強く継続するためには地域や社会の未来を見据えた「骨太の事業計画」の作成が不可欠だと考え、講座を開講する。
講座は6月から10月まで月1回、全5回の開講。同オフィスは「講座を通じ、団体の事業レベルを高めるとともに参加団体同士の連携を深め、町田の『まちづくり』を力強く進めてきたい」としている。募集は先着順で5団体。これまでに若者の地域活動、引きこもり支援、女性の働き方を考える団体が手を挙げている。参加費は一団体3000円。申し込み、詳細、問合せは同オフィス【電話】042・785・4871へ。
「卒論」で想いを可視化
団体運営に欠かせない知識やスキルの習得とワークショップによる気づきの学習や、活動5回を通じ事業計画をA3用紙1枚にまとめる「卒論」を作成を行う。団体の「想い」を可視化することで、方向性を定めることができる。
メイン講師を務めるのは同オフィス事業統括ディレクターで、オフィス開設の準備段階から携わっている長浜洋二さん。コンサルティング会社の代表で、団体のアドバイザーや大学講師、マーケティング等の講演や執筆などの活動も行っている。長浜さんは「これまで町田には中間支援的な役割を持つ組織がありませんでした。第三者の目を通すことで、団体の方向性を探る良い機会になる」と述べる。そして「ぼんやりとしたビジョンを我々とキャッチボールをしながら詰めていき明確にしていきます。個別の伴走型サポートで団体のステージを上げていきたい」と話す。
同オフィスではこの新型コロナ禍において、オンラインでの情報発信、セミナーや相談会を参加者とともに試行錯誤しながら実施しており、講座もオンラインで実施できると確信。団体の新たな可能性の発見や、今まで対面では参加できなかった子育て中の女性なども参加できるなど、オンラインならではのメリットも感じているという。
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