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町田 トップニュース教育

公開日:2020.08.06

専門家に聞く
1学期の頑張りを共に労う
コロナ禍に迎えた夏休み

  • 公立小学校で10年以上、教員として勤めた山田准教授

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止策で市内小中学校は3月2日から5月31日まで臨時休校の措置がとられた。再開後もマスクの着用や毎日の検温など今までとは全く異なる学校生活となって迎えた8月1日からの夏休み。この夏休みに家庭で子どもたちと向き合うこつを小学校教諭の経験もある玉川大学教育学部教育学科の山田深雪准教授に聞いた。

 「児童の皆さんも、そのご家族も、先生方も本当にお疲れさまでした」と山田准教授。

 新学期の実感がないまま始まった学校生活と、初めてだらけの日々を過ごしたことを親子で労うことを勧める。

心の安定が一番大事

 夏休みといえば保護者は課題や習い事などのスケジュール管理を重要視しがち。しかし今年はまず、学校生活や子どもの心の中に置いてある様々な思いを聞くことに力を注いで欲しいという。「緊張を強いられた2カ月間でどの子も心は疲弊しています。2学期以降の長い学校生活を乗りきるためにも、子どもなりに努力をしてきたことを認めてあげると良いでしょう」

達成感を得る

 このことを踏まえ夏休みの過ごし方について、子どもが興味をあることで何か一つでも達成感を得ることを提案。

 「いつも通りの学校生活が過ごせなかった不安定さを、これをやり遂げた!ということで補ってあげられると思います」

継続・探究・制作型

 山田准教授は達成感を得る方法を3つ挙げ、一つは「努力を可視化すると継続型の達成感は得られやすいと思います」と話し毎日、本を何ページ読んだか、計算問題を3分で何問できたかなどを例に挙げた。また2つ目に自分で問いをもち課題解決に向かう探求型達成感を挙げ「観察記録や図書館やネットを使った調べ学習への取り組みも良いです」。さらに手芸や料理、プログラミングなどへの取り組み、制作型達成感を挙げた。

 これら達成感が先々の見通しの一歩に繋がり、また2学期の学習意欲の向上への準備にも繋がるのだという。

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