野津田町にある高野山真言宗華嚴院(けごんいん)ではコロナ禍において、オンラインで読経や法話を配信している。感染症の終息祈願を唱え、一人でも多くの人の不安を解消したい考えだ。
きっかけは「奈良の大仏」で知られる東大寺が2020年4月1日から毎日正午に法要を始め、全国に向けて共に祈ろうと呼び掛けたことから。応じる形で華嚴院でも、毎日正午にお経を唱えるようになった。当時は新型コロナウイルスがもたらす影響がどのようなものなのか未知数。「お経をあげながら、この先法事も法要もできなくなってしまうのではと不安になりました」と副住職の矢田弘雅さん(45)は振り返る。「檀家さんたちも不安なはず」。ゴールデンウィーク明けに本堂にWi─fiを引くなどネット環境を整え、寺に訪問できない人たちのために、動画投稿サイトYouTubeを使って配信することにした。
安心を与えたい
友人の助けを借りながらの配信。マイクがうまく声を拾わなかったり、失敗を重ねながら続けてきた。話す内容はコロナに関して。身の回りのことから世界の話題を世の中の状況を見ながら、その時々に強く感じたままに話す。決して煽らず、騒がず、安心してもらえることを心掛けている。
月1、2回から多い時には週2、3回など、できるときにランダムに配信し、アップした動画はこれまでに41本(2月1日現在)。チャンネル登録者数は26人と少ないが、視聴した人からは「お経やお話を聞けることで安心した」という声を聞く。「見てくれる人はわずかでも、喜んでくれる人のためにも細々と続けていきたい」
インターネットで「野津田 華厳院」と検索を。
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