3月に行われた「第43回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会」に出場したセントラルウェルネスクラブ成瀬(成瀬が丘)の日名子凛菜(ひなごりんな)さんが、女子50メートル自由形(小4・10歳以下=当時)と女子50メートル背泳ぎ(同)で優勝。チームで出場した女子200メートルのメドレーリレー(同)でも1位になった。
競技会はコロナ禍で東京辰巳国際水泳場で開催予定だった大会の代替措置として、各地で行う競技会の記録を集計して全国ランキングを決める通信大会として行われた。緊急事態宣言下で練習がままならず、調整が難しい中、日名子さんは個人で出場した2種目の決勝で自己ベストをたたき出す。しかも自由形の27秒86はこのクラス唯一の27秒台。惜しくも大会記録に0秒52届かなかった。
「ずっと目標にしてきた大会。優勝を狙っていたので勝つことができて本当にうれしい」と日名子さん。レース前は緊張したが、最後まで持てる力を出し切ることができたと素直に喜んだ。さらに自由形で27秒台のタイムを出したことで、以前から家族と約束していたエアロバイクが買ってもらえると笑顔を見せた。
武器は早さと頭の良さ
水泳は2人いる姉の影響で3歳から始めた。年長のときにセントラル成瀬に移ると、実力が認められて育成コースに。種目も自由形と背泳ぎの両方とも好きだと話す。昨年はコロナの影響で2カ月間もプールに入れなかった。水泳を初めて以来の経験。「練習はつらいけど、今は泳ぐことが楽しい」と日名子さんは言う。指導する名倉一雅コーチは彼女の武器を元来もっているスピードと予選から決勝までレースに出ながら調整し、自分自身を上手にコントロールできる頭の良さだと分析する。
「人見知りだけど、家では末っ子らしい甘えん坊な面もある」と母親のさゆりさん。4月から5年生に進級し、23日の誕生日で11歳になった。好きな科目は算数で、家では動画配信サイトのユーチューブを見て楽しむ現代っ子だ。
目標は2年後の大会
メドレーリレーの勝利には「みんながいたから心強かった」とメンバーの桝谷香帆さん、常山和紗さん、大澤美月さんと喜びを分かち合った。次の目標は2年後に6年生で出場を目指す同じ競技大会(12歳以下の部)。出場する選手たちはほぼ今回の大会と同じ顔触れになることが予想される。10歳以下の王者として、全国から挑戦してくるライバルたちに負けないよう人一倍努力することを誓った。
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