「石焼き芋〜、石焼き芋〜」。普段聞き慣れているあの歌ではないが、聴くと耳について離れない癖のあるラップ調の曲が成瀬の老舗八百屋、やさいのナイトウ((株)WAKATSU・若月幸平社長)の店頭に流れている。この曲を作り、歌っているのが市内在住、新進気鋭のヒップホップ歌手・野武士(のぶし)だ。このほど同店が原町田に新店をオープンすることをうけ、新たなテーマソングを作って贈った。
「野武士」こと日埜(ひの)総之(のぶゆき)さん(29)は現在、ザ・ブリッジヨコハマのPA(音響)アシスタントとしてクラブカルチャーに従事。ヒップホップ歌手として2012年にデビューし2枚のCDアルバムをリリースしたほか、ライブ活動やラップバトルをするTV番組へ出演するなど勢いのあるシンガーだ。高校時代に当時の自宅から近かったやさいのナイトウ成瀬本店でアルバイトに勤しんだ。「曲作りは韻を踏むことにこだわっています。わかりやすく覚えやすいし、面白味も増す」と話す日埜さんはバイト当時を振り返りながら「ナイトウは知識豊富な野菜ソムリエがいるのが売り。店や店員の雰囲気がわかる歌詞を入れ、店内放送のようにお客さんを誘導できれば嬉しい」と笑顔で話す。
有名になるために
同店は1979年創業。若月社長は20年間従業員として働き、2019年に先代から店を引き継いだ。昨年、店舗をリニューアルし、コロナ禍にはドライブスルー八百屋を実施。LINE登録やSNSでの情報発信など、精力的に店舗改革を進めている。
2号店となる町田店は8月2日(月)、ぽっぽ町田並びのビル1階にオープン。日埜さんは偶然そのビルの上階に住んでおり、テーマソング内で『駅から間近、マジか!?つーか俺の家の真下!』と歌っている。
「農家直売の野菜やこだわりのしそジュースなど、成瀬本店とは違った品揃えも考えたい」と若月社長。「2号店は『町田で有名になる』ためのチャレンジ。うちの店のことをよく知る野武士に曲を作ってもらってありがたい。歌を広めて野武士も一緒に有名になってもらいたい」と話す。開店を記念し、特売品が並ぶ。「ぜひお気軽にお越し下さい」と若月社長。
さらに翌日3日(火)からは市内7店舗と多摩市1店舗のファミリーマートにも同店とコラボしたコーナーが立ち上がるなど、「やさいのナイトウ」が広がりを見せる。
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