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公開日:2022.02.10

オーディオテクニカ
「障がい者作品に光を」
全国カレンダー展で入選

  • 同社が制作し、入選した今年の卓上カレンダー

 西成瀬に本社を構える音響メーカー(株)オーディオテクニカ( 松下和雄代表)が先月、第73回全国カレンダー展で入選した。これまで続けてきた有名作家の作品カレンダーをコロナ下を機に一新。障がい者アートを主役にした卓上カレンダーが注目を集めた。



 全国カレンダー展とは、(一社)日本印刷産業連合会が主催するカレンダー展示会。企業が制作するカレンダーの印刷技術や企画・デザイン力、機能性や実用性に優れた作品を公開し、文化向上に寄与することを目的として1950年から続いている。



 同社ではこれまで、グラフィックデザイナーで版画作家の遠藤亨さんの作品を使った壁掛けの大判カレンダーを毎年制作していた。家電店などの取引先に渡すものだったため、コロナ下で自粛が求められた2020年、翌年のカレンダーは制作中止に。2022年に向けて1年ぶりに制作を始めるにあたり、「せっかく仕切り直すなら、社会貢献できるものを」という会社の意向から、一般社団法人障がい者アート協会に協力を依頼した。



 同協会は、障がいのある人の作品のみを扱うオンラインギャラリーを運営。応援者の個人や企業からの収益を分配し、経済的自立の一助になるよう活動している。



 今回、そんな数ある障がい者のアート作品の中から12作品を選定し、卓上カレンダーに仕立てた。作家にはNHKのドキュメント番組で取り上げられた作家の作品もあり、選ばれた作家にはデザイン料が支払われる仕組みだ。



 制作チームの中心となった同社の櫻井恵美さんによると、選定には代表をはじめ経営陣も参加。基準は同社のスローガンでもある「音楽には感動がある」を念頭に、豊かな感性を感じられる作品を選んだという。



 櫻井さんは入選について「とても嬉しかった。作家さんの中には自社製品のファンだと言ってくださる方もいて。入選を伝えると、眠れないくらい嬉しいと喜んでくれました」と話した。

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