市内経済の活性化を目指し、ものづくり産業を応援するため2013年度から市が実施している「町田市トライアル発注認定制度」。節目となる10年目を迎えた今年度は選考懇談会が7月22日に開かれ、7事業者7商品が「2022年度町田市トライアル発注認定商品」に認定された。これまでの認定件数は、39事業者、51商品となった。
同制度は、市が優れた新商品と認定することでその商品の信用度を高め、事業者の販路開拓を支援するもの。認定期間は8月8日〜2025年3月31日の約2年半で、市は期間中、商品カタログの作成・配布や各種イベントブースでのPRなどを行っていく。また町田市名産品や「まち☆ベジ」と併せて「まちだイチオシ」商品として、市内外に対しても積極的にPRを実施する。認定された7事業者は8月8日、町田市役所で石阪丈一市長から認定書を受けとった。
企業の技術結集
今回認定されたのは以下の7商品。▽アシオット(株)(成瀬が丘)の「OCR式LPWA自動検針サービス」は、AI技術を用いた電気・ガス・水道メーターの自動検針サービス。▽(株)ユニテックス(中町)のUSB LTOデータ保存システム「LT80H USB LTO8」は、貴重な大容量データ資産を効率よく、安心・安全に長期保存できるシステム。▽(株)エッチ・エル・ピー(小川)の「拾い出しテンプレート窓1/100」は、日本の大手サッシメーカーの既製品サイズ(窓略称サイズ、間口面積、窓回り四辺長)が入った定規。▽(同)マル文(原町田)の「志村式計算定規三種」は、三角関数・掛算割算・縮小拡大の三種類の計算定規。▽(株)TERADA(南町田)の「常設露出コンセント」は、設置場所を選ばない屋内向けの仕様。▽シー・エイチ・シー・システム(株)(中町)のマーベルIoTは、室内環境を遠隔から監視、制御できるクラウドサービス。▽(株)モビリティワークス(中町)の「LSV―2×2」は、公道走行可能で、後部座席が後方を向いている4人乗りの新型電動モビリティ。
選考懇談会の委員長を務めた玉川大学名誉教授の大久保英敏氏は「10年、さらに50商品を節目と考えていた。ここまで長く続いたのはひとえに町田のものづくりの底力であり、市のレベルの高さを感じる。もう少しブラッシュアップすると全国展開できるような商品がたくさんある。今後も産学連携などの協力体制をとり入れながら商品開発をしていってほしい」と講評した。
同制度ではこれまでに51商品が認定され、多くの販売実績を持つ。ユニフォーム型クリップマグネット「ユニマグ」((株)TRYL)はプロ野球の各球団などが購入。オープンイヤホン&マイク「FreePhone」((株)オンザウェイ)は、2019年ラグビーワールドカップで使用された。また、市庁舎や市内小中学校などで活躍するCO2コントローラー(シー・エイチ・シー・システム(株))や、市教育センターなどで使用される水書きグー((資)木と字の神林)など、町田市への導入事例も多い。認定第1号の災害・停電時LED街路灯「消えないまちだ君」((株)イズミ)は町田市のほか三鷹市、鎌倉市など多くの自治体で導入されている。
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