多摩地区最大級の産業交流拠点として、東京都は10月14日、八王子市に「東京たま未来メッセ」(都立多摩産業交流センター)を開業する。大型展示室をはじめ会議室等を備え、企業や教育機関、市民団体など幅広い利用者を想定。八王子市を中心に町田市、相模原市ほか周辺自治体との広域連携を目指す。
東京たま未来メッセは、企業や研究所、大学が集積する多摩地区の地域色を生かし、新たな産業を生み出す場として設立。都が昨年策定した基本計画「『未来の東京』戦略」で、世界有数の先進エリアとしての地位を確立する主要な一拠点に位置付けられている。
最大約2400平方メートル、天井高10メートルの1階展示室は2千人を収容。都心でしか実現できなかった大規模イベントも開催できる。大小7つの会議室は、研修やセミナー、面接会場など多様な用途を想定。同施設では催事の開催や運営を幅広くサポートするとし、産業振興への貢献を掲げている。
近隣県市も視野
同施設は日本コンベンションサービス(株)、(株)京王設備サービス、(株)京王エージェンシーによる多摩産業交流センター指定管理共同企業体が管理・運営を担う。松浦一副センター長は「交通の要所でもある八王子市は重要な地域。市や八王子商工会議所と密接に連携する」と強調。町田市や多摩市をはじめ、神奈川県相模原市や埼玉県、山梨県など近隣自治体も視野に入れる。「産業振興に資するイベントの場合、自治体等の主催だと利用料の減免がある。課題の施設周知にも注力していく」と先を見据える。
八王子駅北口にある同施設は、東京都八王子合同庁舎や八王子市保健所が入る複合施設の一部。延床面積はセンター専有部で約1万平方メートル。展示室や会議室は、2024年3月末までの利用について申し込み順で受け付けている。
同施設では11月11日と12日、「八王子ものづくりEXPO2022」を開催。先端技術や新製品、新サービスを提供、研究する出展者が集う。
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