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公開日:2023.06.01

都内で熱中症増加
真夏日影響か 「今後も注意」

 東京都内の熱中症による救急搬送が増えている。総務省消防庁が先ごろ発表した資料によると、5月15日から21日までの1週間の搬送人員は速報値で161人。昨年同時期の10人から急増し、都道府県別でも最多の数となっている。

 発生場所は道路や住居が多く、搬送された人のおよそ半数は高齢者だった。先月の中旬以降、30度以上となる真夏日が続いたことなどが影響したと考えられ、都内を管轄する東京消防庁は暑さに身体が慣れていない時に気温が急増した場合、「熱中症になりやすいので注意してもらいたい」とし、対策としては本格的な夏が到来する前に暑さに慣れておくこと(暑熱順化)が大切とする。「暑熱順化は『やや暑い環境』で『ややきつい』と感じる強度の30分間ウォーキングなどを2週間ほど継続することで獲得できる」

例年は6月から

 今月以降も注意が必要となりそうだ。

 東京消防庁管内で昨年、搬送人員の増加がみられるようになったのが6月。救急要請時の気温はおおむね25度から35度。湿度は50%から90%までの範囲だったといい、同消防庁は今年6月から8月までの平均気温の見通しを平年並みか、高い見込みとしている。

 同消防庁は熱中症と思われるめまいや吐き気などを感じた場合は涼しい場所へ避難し服を緩めて身体を冷やすなどの応急処置を、と呼びかける。一方で、熱中症とみられる人がいた際は「救急車を呼んでもらいたい。ただ、まずは対策の徹底を」としている。

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