山崎団地内の山崎団地名店会が先ごろ、独自の工夫で地域を盛り上げる商店街として表彰を受けた。東京都内商店街の活性化を目指す東京販売士協会の「販売士が推す!!エネルギッシュ・タウン―私の街―」事業による賞で、都心の大型商店街などと共に「苦戦している商店街が参考にする活動モデル」として評価された。
贈られたのは最優秀賞、優秀賞に続く特別賞で推薦を受けた都内27の商店街のなかから選出された。団地内自治会と組んでの夏祭りの開催や近隣の商店街、大学などと組み、イベントを企画。地域を盛り上げている点が評価を受けた。
山崎団地名店会の会長で飲食店を経営する綾野光紘さん=中面・人物風土記で紹介=は「うちのような小さな商店街が選ばれたことに驚いている。周囲の協力あってこその取り組み。感謝したい」と笑顔をみせ、同会が加盟する町田市商店会連合会の林伸光会長は「若い会長のもと、活気が生まれている。その元気をもって当会全体を盛り上げる存在になってくれれば」と期待を寄せる。
1968年に
山崎団地名店会は1968年に開設。高度経済成長期に開設された商店街は団地の入居者が増えていくのに合わせ、にぎわいを増していったものの、団地住民の高齢化が進むと活気が喪失。近年は加盟店舗が減少し、賑わい創出が課題となってきた。
そのようななか、綾野さんが2年前に会長に就くと近隣の商店街や桜美林大学などと組んだイベントを開催するようになり、団地への子育て世帯の入居増などの追い風もあって、周辺地域に活気が生まれるように。「コロナ禍で郊外型の生活が見直された影響もあって名店会へ入る店も増えている」と綾野さん。今秋には近くの高校などと組んだ企画も予定しているといい、「多くの方を巻き込み、盛り上げていきたい」と力を込める。
「存在感増す」
今回、名店会を訪れたという東京販売士協会の担当者は「単独での活性化が難しいなか、『地域密着』『エリア内での連携』を武器に生き残っていくモデルとして評価できる」とし、「SNSを駆使し集客。良好な子育て環境を強みに存在感を増している」としている。
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