建物の老朽化、入居者の高齢化が進む団地再生の動きが町田市内でもみられる。鶴川の分譲団地では建築家やクリエイターなどで構成される協同組合が部屋をリノベーションし新たな団地生活を提案。若い世代を呼び込もうと活動を始めている。
取り組みを進めているのは団地再生事業協同組合「だんちぐみ」(港区)。団地の魅力を若者らに伝えるため、一室をリノベーションし新たな魅力を生み出す企画や、優良な団地を「三ツ星」として認定し注目を集めるようにしている協同組合。横浜市などで取り組みを行ってきたという。
昨秋から
だんちぐみの理事長を務める金丸典弘さんが鶴川6丁目の分譲団地に目をつけたのは昨秋だった。三ツ星団地を探すなか、築50年を超えるものの、断熱や耐震整備が進んでいることなどに惹かれ、企画に取り組むことを決めたという。
「驚いた。ペットも入居可でこんないい条件の団地はなかなかない。三ツ星団地と認定した」と金丸さん。2LDKの空室を買い取り、若い世代が好む部屋にリノベーション。「感度の高い若者層を呼び込み、活気を生んでいければと思う」と話し、団地の認知度をあげるため、「近隣商店街と組んだイベントを実施していきたい」と意気込む。
建て替えない
団地の再生を目指す動きは多摩市などに広がる多摩ニュータウンでも進んでいる。老朽化した建物を建て直し子育て世帯を誘致。活気を生む取り組みなどが進行しているが、金丸さんが目指すのは「建て替えない」方法という。
「建て替えるには大きな負担がかかるため、どこでもできるものではない。継続していけることをやっていきたい」と金丸さん。今後は自身が小学生時代などを過ごした多摩ニュータウンの再生にも関わっていきたいという。「団地生活は楽しい。それを伝えていければと思う」
金丸さんが手がけた団地については「だんちぐみ」のHPなどで。
![]() 独身女性などをターゲットにしたという室内
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