首都圏で闇バイトによる強盗事件の発生が相次いでいる。町田市に隣接する横浜市青葉区でも発生するなか、町田警察署は市内での発生も充分にあり得るとして警戒を強めている。同署生活安全課担当者は「押し売りなどで自宅に入ったり、家族構成や預金残高について聞いてくる電話には注意が必要」と呼び掛ける。
闇バイトによる強盗事件は今年8月以降、首都圏各地で被害が報告されている。先月は青葉区でも関連する強盗殺人事件が発生し、町田署担当者は「特に高齢者や一人暮らしの女性が狙われやすい傾向にあるが、『お金をもっている』と思われてしまえばどんな人も狙われる恐れがある。注意してもらいたい」と警戒を強める。
高額な報酬と引き換えに犯罪行為にあたる人を募集する闇バイト。SNSやインターネット掲示板などに「短時間で高収入が得られる」などの甘い言葉で誘い出され、犯罪とは知らずに応募した若者が詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯として犯罪に加担してしまうケースが後を絶たない状況だ。
ターゲットにする家を探す手段として多いのはリフォーム業者や不用品買い取り業者を装った押し売り訪問。屋根やガス、水道、電気の点検や「近くで工事をするのであいさつに来た」という口実で、自宅に入ろうとする事例が報告されている。また、市の職員・警察・行政・銀行の担当者を装った電話で、家族構成や預金残高、金銭の保管状況について確認し、狙いを定めてくるケースも多発しているという。
同署担当者は「なによりも自宅に入れないことが大切。なかには必要ではないのに断り切れず受け入れてしまう人も少なくない。意思表示を徹底してほしい」と話す。
不審な時は110番
同署担当者は「大体の場合、窓を割って侵入する。ガラスが剥き出しの場所をなるべく少なくするなど、侵入しにくい環境にするよう意識が大切」と話す。具体的な対策としては、夜は雨戸を閉めること、二重ロック、面格子、防犯フィルムの取り付けが上げられる。加えて、「現場を下見にくる可能性もあるため、不審な人物を見かけたら110番してほしい」としている。データでは侵入にかかる時間が5分を超えると窃盗犯の約7割が諦める傾向にあるという。
警視庁では近隣の犯罪発生状況などを把握できるスマートフォンアプリ「デジポリス」を開設し、防犯に関する情報を掲載した「防犯テキスト」を配布、ホームページ上で公開するなどの防犯に関する情報提供も行っている。
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