ワールド ヨーヨー コンテストで6連覇を達成した 三浦 元(はじめ)さん 大楽寺町在住 15歳(高1)
見る人に驚きを与えたい
○…「緊張で手足がガクガクした。何年ステージに立っても慣れない」。周囲からは堂々と振舞っているように見えて、内心は張りつめていたという。相手は各国で勝ち抜いてきた精鋭ばかりで、ミスが即失点につながる。その中でも安定感のあるプレイを見せた。「自分が1年間作り上げてきたものが3分間しかできない。そこに全てを出しきりました」
○…日本ヨーヨー連盟の関係者は「オリジナルの技が泉のようにあふれ出す。それを上手につなげて3分間飽きさせない」と評価する。「(大会などに)登場すると、みんな一目見ようと殺到する。ヨーヨー会のヒーローですね」とも。ストイックな面もあり、これまで海外の大会に10回ほど参加してきたが、観光はほとんどしていない。今大会は初めて開催国アメリカを満喫した。
○…ヨーヨーとの出会いは小学2年生のとき。友人がしているのを見て「すごいな」と興味を持った。初出場した大会で優勝。やがて仲間内で流行が過ぎ、まわりの関心がサッカーやゲームに移った後も「ずっと続けていたら、こうなった」と少し照れて話す。常にヨーヨーを持ち歩き、家に帰れば必ず練習する。「若い人がちょっとした合間に携帯電話をいじくる感じに近いかも」
○…最近はダンスミュージックをよく聞く。最初は「ヨーヨーの練習のため」だったが、今では趣味のひとつになっている。「ラップの韻を踏むところで一瞬動きを止めたり」とプレイの幅も広がった。SNSで世界中から技が発信されており、それを見るのも楽しみ。しかし、自身ではあまり公開しないようにしている。「大会で急に見せて、みんなを驚かせたい」。その「楽しみ」が新しい技を生み出す原動力になっている。
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