八王子出身のタレントのヒロミさんが２０２０年に動画サイトで発表した楽曲「八王子のうた」が３月16日にビクターエンタテインメントからＣＤリリースされる。それを応援しようと、市内の経営者らが中心となって結成した「八王子を盛り上げる会」（仮称）による活動が始まっている。



　２月13日（日）にはＢＳ日テレで「ヒロミの八王子会ＳＰ」が午後９時から放送される。内容は、ヒロミさんが中心となって市内出身の芸能人らで構成する「八王子会」のメンバーがゆかりの場所を散策するというもの。市役所にも番組宣伝のポスターが貼られており、それはヒロミさんらが石森孝志市長に表敬訪問した際に依頼したものという。



　「八王子のうた」は、歌手でタレントのはなわさんが作曲し、ヒロミさんら八王子会の面々が歌っている。地元プロバスケットボールチームの「東京八王子ビートレインズ」のホーム試合などでも流れている。



　ＣＤは両Ａ面シングル。もう一曲はヒロミさんが妻の伊代さんや家族についてうたった「神様との約束」。



「八王子が一番」



　「盛り上げる会」は、今回のＣＤリリースを応援するために結成された。発起人準備会が１月下旬、生涯学習センターで行われた。その場で八王子商工会議所の会頭をでもある樫崎博さんが会長として選出された。その会合で樫崎会長は「力を合わせて『八王子が一番』という思いをさらに進めていきたい」と話した。ヒロミさんからはビデオメッセージで「エンターテイメントの力で八王子を盛り上げたい」という内容のコメントがあった。



　発起人の白柳雅文さん（（株）エイト会長）は「地元企業と行政が一丸となって町おこしをする、ここまでは他の地域でもあること。八王子の場合は『八王子会』がある点が最大の強み。この３つがかみ合えば、大きなムーブメントになる」と話す。



ＣＤ化の道のり



　最初にＣＤ化を希望したのは、はなわさんだったという。はなわさんにとってヒロミさんは「芸能界の大先輩」で、直接相談はしにくいということで、はなわさんのマネージャーからある八王子市議のところに話が行き、そこから白柳さんに相談があったという。白柳さんは以前からヒロミさんと交流がありＣＤ化の話をしたところ快諾を得たという。それが去年の５月くらい。ビクターエンターテイメントでのリリースが11月頃に決まったという。



　「ヒロミさんは元々、テレビで八王子についてＰＲしてくれていた人。今回、『八王子のうた』の中で、『いつかは帰りたい』という歌詞を聞いて、『本当にそう思ってくれているんだ、八王子を大事に思ってくれている』と感激した。そこでスイッチが入った」と白柳さんは精力的に動いたきっかけを話した。