都立富士森高校(長房町)2年の高知尾(たかちお)日陽(ひなた)さんが、3月24日(木)から宮城県で行われる「第41回全国高等学校空手道選抜大会」の体重別の女子個人組手に出場する。2月18日に石森孝志市長を表敬訪問した。
高知尾さんは昨年11月の都大会で優勝。関東大会(コロナ禍で中止)の大会委員会選考を経て全国出場となった。大会では同部門で28人がエントリーしており、トーナメント戦で争われる。
表敬訪問では、石森市長の前で空手の動きを披露して見せた。その機敏さや、明確な受け答えに対し、「ハキハキしているのは、空手をやっている成果かな」と石森市長も好印象を抱いた様子。高知尾さんは「富士森高校をPRするためにも全国で頑張りたい」と応えていた。
「やり切る」も部は「楽しそう」
高知尾さんは小学1年生の時に幼馴染に誘われて地元・町田市の松濤館(しょうとうかん)流の道場に入門。中学時代は学校の陸上部に所属しながら空手に取り組んだ。全国大会は中学時代も流派のものに出場した経験がある。それもあって、高知尾さんは「もう空手はやり切った」と達成感があり、中学校で終わりにしようかとも考えていたという。
その気持ちを変えたのが中3の夏、富士森高校の空手道部の体験会への参加だった。「和気あいあいと楽しく練習している」姿を見て、同校への進学を決めたという。同校は空手道で都立高校の中でも「トップクラス」という強豪校。昨年も団体戦で全国大会4位に入った。高知尾さんもそのメンバーとして出場した。部員数は現在15人。
「素直でタフ」
高知尾さんの得意技は「刻み突き」。顧問の中込壮則教諭は「刻み突きは空手の中でも最速の技として知られますが、彼女の速さは断トツ」と称賛する。試合はポイント制で、ポイントを重ねやすい速い突きは、彼女の大きな武器だ。
中込教諭は「きちんと『はい』と言えて、何でも一度は取り組んでみる。そんな素直でタフなところも彼女の強み」と話す。全国では目標を「優勝」に定めている。
今後について大学に進学した上で、将来は警察官、消防士などを目指したいという。中込教諭は「ちょうど1年前の代は強かった。しかし、コロナでほとんどの大会が中止になった」と当時を振り返りつつ、この夏のインターハイの開催についても不安視する。「だから、彼女にとって、今回は大きな大会ですね」と期待している。
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