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公開日:2026.04.02
南大沢 銭湯絵師と描く富士山 学生と住民で壁画刷新
南大沢の溜池公園で16年ぶりに壁画の塗り替えが行われ、雄大な富士山がお目見えした。手がけたのは国内で数人しかいない銭湯絵師の中島盛夫さん(80)と子どもたちをはじめとする地域住民ら約60人。学生団体「Bloomy」(中島大翔代表)と地域団体「joynみなみおおさわ」(柿島孝行代表)の共同プロジェクトとして3月28日にイベントが催された。
刷新された壁画は2010年に八王子市青少年対策南大沢地区委員会が中心となって呼びかけ、地域の子どもたちが描いたもの。青空にカラフルな風船や動物などをかたどった白い雲が浮かぶ様子が描かれていたが、近年は経年劣化によるペンキの剥落が目立つようになっていた。
今回のプロジェクトの核となったBloomyは、子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくりたいという中島代表の思いに賛同した市外の大学生8人で今年1月に発足。南大沢で子ども食堂など地域の集いの場づくりに取り組む「しょこら亭」の廣田晶子さんの活動をネット配信番組で知り、感銘を受けたメンバーが2月から手伝い始めたのが縁の始まりだ。学生たちは春休みを利用して毎日しょこら亭に通い、子どもたちと遊んだり夜道を送り届けるなどの活動を続けている。
一方のjoynみなみおおさわは、地域の仲間づくりや地域団体同士の緩やかなつながりを目指して25年2月に発足した市民活動団体。廣田さんが同団体のメンバーだったことから両団体が結びつき、今年2月にjoynが開催した地域交流イベントの運営に学生たちも協力した。
今回のイベントは「子どもたちに思い出に残る貴重な経験を」と考えた中島代表が、黄綬褒章も受章した銭湯絵師である祖父の盛夫さんに相談したことで実現に至った。
縁を大切に
当日は盛夫さんの指導のもと、約4時間をかけて壁面の一部に富士山を描いた。子どもたちは盛夫さんがペンキを混ぜる様子を興味津々に見つめ、フリーハンドで手際よく下絵を描くプロの技に参加者から感嘆の声が上がった。中島代表は「子どもたちが日本の伝統を肌で感じる機会になり、また自分たちもこうした活動を通じて一人一人が自分らしく花開ける(=Bloom)ようになれれば」と思いを語った。
学生たちは吉祥寺や埼玉県など市外在住のため、新学期が始まるとこれまでのように頻繁には南大沢に足を運べなくなってしまうが、副代表の飯野昊さんは「子どもたちに名前をおぼえてもらい、『次はいつ来るの』と聞かれるのがうれしい。せっかくの縁が切れてしまわないよう、今後もできる限りの活動を続けていきたい」と話し、廣田さんも「本当に助かっている。学生に懐いている子どもたちも多く、この縁を大切に今後も何らかの形で協力していければ」と期待する。
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