エレベーター用ボタンや表示器の製造・販売を行う(株)島田電機製作所(大和田町)が社歌を制作し、先月から楽曲を音楽配信サービスで提供している。同社の島田正孝社長(53)は「今がんばる人、立ち止まる人のやる気ボタンを押しまくる歌。一人でも多くの人に届けたい」と話す。
作詞を担当したのは同社社長の島田正孝さん。「音楽は人の心を動かす力がある。曲に乗せたことで、より島田電機の前向きな社風が伝わるのでは」と思いを語る。『難しいは新しい、だから面白い』や『ボタンを押せば何か始まる、ボタンを押せば何かが変わる』など、同社の理念を歌詞に盛り込んだ。
制作期間は1年間。島田さんの兄で、ロックバンド「ノーザンブライト」のベーシストの正史さんが作曲を担当した。
島田さんは音楽配信をするためにレーベル事業も設立。コーラス、手拍子など、社員51人全員が録音に参加した。
同社総務部の足達渚紗さん(23)は「会社の思いをポップに伝えて頭に残りやすく、響きやすい。社員はもちろん、頑張る誰もが共感できる歌」と感想を話す。
社員の士気大切に
同社の創業は1933年。エレベーター押しボタンなどの意匠器具を製作してきた。国内シェアは6割を占めている。
島田さんが社長に就任したとき「ものづくり、組織づくり、ファンづくり」を指針に掲げた。特に注力したのは、一般消費者に向けた「ファンづくり」。島田さんは「創業が長いが世間ではあまり知られていない会社。世間に興味を向けてもらうことは社員の士気向上につながる」と話す。
2017年から運気向上を表す「上向きボタン」キーホルダーの販売、1000のボタンが押せる工場見学など一般向け事業を展開。話題を集めてきた。
今回の社歌制作もそのひとつだという。島田さんは「まずは社員を一番のファンに。また、単純にいい歌なので世界中に広まってほしい」と語った。
社歌は同社のホームページから視聴することができる。
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