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公開日:2022.07.28

八王子神社
覆殿 120年ぶり修復
台風被害、日本遺産認定受け

  • 修復した覆殿=写真は全て同神社提供

  • 竣工祭の様子

  • 山頂にある神社へ資材を運ぶヘリコプター

 日本遺産「霊気満山高尾山〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」の構成文化財のひとつ、八王子神社(元八王子町)の覆殿が約120年ぶりに修復され、7月18日に竣工祭が行われた。3年前の台風で屋根が破損し、日本遺産認定を機に建て替えを行ったという。

 今回修復したのは八王子神社の本殿を囲う覆殿。3年前に発生した「令和元年東日本台風」で、イチョウの大木の枝が折れて覆殿の屋根を破損した。

 当時、八王子神社を含む「霊気満山高尾山〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」が都内唯一の日本遺産として認定された。同社の権祢宜を務める梶原宏樹さんは「八王子神社は八王子の由来ともいわれる由緒ある神社。日本遺産に認定されたこともあり、建て替えを決意した」と振り返る。

 同神社は、標高約460メートルにある八王子城跡の頂上に鎮座する。工事を請け負った(株)吉匠建築工藝は、資材約30トンを麓の「御主殿跡」から頂上まで、ヘリコプターで33往復にわたり運搬。約4カ月間かけて覆い殿を建て替えた。

 7月18日に行われた覆殿の竣工祭には、関係者約50人が参加し、完成を祝った。覆殿が建て替えられたのは約120年ぶり。同神社の梶原正統宮司は「長い年月をかけて守っていきたい」と感謝した。

「八王子」の由来

 八王子神社のご祭神はスサノウノミコト。延喜16(916)年、妙行という僧が庵を立て、牛頭天王と8人の王子を祭って「八王子権現」と称したことが由緒と伝えられている。

 北条氏照がこの地に城を築いた際に守護神として八王子権現を祭ったことで、八王子城と呼ばれるようになった。

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