多摩ニュータウンの一角で、パラ卓球選手の発掘、育成にあたる男性がいる。2021年度までパラ卓球(肢体不自由者)の日本代表チームの監督を務めていた新井卓将さん(43)だ。松が谷団地内のコミュニティ拠点内に設けられた卓球場を任せられ、障害者と共に運営にあたるなか、昨年の7月から選手たちを見守ってきた。
川崎市で自身の卓球スタジオを運営しつつ、競技のさまざまなテクニックを開発、披露するピンポンパフォーマーとしても活動する新井さん。その幅広い取り組みはTVや雑誌で取り上げられることが少なくなく、卓球界でも唯一無二の存在になっている。松が谷での指導は「障害者が運営する卓球場ができる」と聞き、「誰もやったことがないこと。おもしろそう」と同卓球場の代表に就くことを決めたのだという。「困難と思える道こそ、やりがいがあると考えました」と新井さんは微笑む。
自身も
自身も障害がある。卓球のコーチ業をスタートさせた20代前半、交通事故で利き手である右手が思うように動かせなくなった。ただ、卓球と離れることは選択せず、それどころかハンディキャップを背負った分、他の指導者にないものを、と麻痺が残る右手にどんなスタイルの選手にでも指導できるよう「型」を覚え込ませたのだという。
卓球にはドライブ主戦型、カットマンなどと呼ばれる多様なプレースタイルがあり、通常はタイプによって指導者が異なるというが、新井さんはどんなスタイルの選手にも教えられるように指導者としての特徴を出したかったのだという。「選手として現役時代に実績がない分、説得力を増すためにも必要なことでした」
松が谷卓球場がオープンしておよそ半年。期待の選手がいる。車いす選手の藤森亜利砂さん(47)。昨年11月に行われたパラの全日本選手権で準優勝し、日本代表を決める2月の選考会に向け、今まさに練習を重ねている選手だ。
「ファイトあふれるプレーヤー。松が谷では愛好者の相手を務め、子どもたちの指導を担当してくれている。最近はプレーに柔軟性が出てきました」と新井さん。そして、これからの松が谷卓球場については「障害者だからと地域に支えられるのではなく、私たちが周囲を盛りあげられるようにしていきたい。ここを成功事例として障害者に光があたる場所が増えていけば」と口にしている。
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