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八王子 社会

公開日:2026.09.24

高尾駅の南北分断 解消へ 自由通路 32年春に供用開始

  • 保存の方向で解体されるJR高尾駅の現駅舎

    保存の方向で解体されるJR高尾駅の現駅舎

 10月7日(水)まで開会中の2026年第3回八王子市議会定例会に市は、高尾駅の「南北自由通路」新設に向けた工事委託契約をJR東日本と締結する議案を提出している。議決後に市とJR東が契約を結び、31年度末の自由通路・新駅舎の供用開始、33年度の全体工事完了を目指す。

地域待望の南北結ぶ通路

 高尾駅は北口がJR東日本、南口が京王電鉄となっており、南北を往来するには入場券を購入して駅構内を通行するか駅を迂回する必要があった。かねてより市民から南北自由通路の整備を求める声が上がっており、00年には約4万6千人分の署名が市長宛に提出された。14年に市と鉄道2社で基本協定を結んだものの、東京五輪などに伴う事業費高騰により着工を延期。22年に施設計画を見直した変更基本協定を締結し直し、今回の本格始動に至った。

 総事業費は約88億5300万円。自由通路の整備費約29億2500万円は市が負担する。通路新設に伴うJR高尾駅舎の建て替え・移転費約59億2800万円については、市が約48億8900万円、JR東日本が約10億3900万円を負担する計画だ。議決事項の対象は、工事竣工後に市の財産となる南北自由通路本体に係る部分となる。

JR現駅舎は解体・保存

 新設される自由通路は橋型で、有効幅員6メートル。JR改札が橋上に移転して駅構内のバリアフリー化も図られる。JR東日本は27年度に仮駅舎に切り替えた上で現駅舎の解体に着手する。

 なおJRの現駅舎は、大正天皇の大喪列車のため新宿御苑に設置された仮停車場を、後に移築したもの。自由通路整備に伴い撤去されるが、保存を図る方針だ。再築場所は未定となっている。

 市長会見で初宿和夫市長は「長年の不便やバリアフリーの課題を併せて解決する。南北自由通路ができることで人の流れが変わり、周辺のまちづくりに貢献できる通路になることを期待している」と語った。

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