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八王子 社会

公開日:2026.10.29

八王子市 クマ対応マニュアル改定 意思決定と初動を迅速化

  • 市内のクマ出没状況について説明する初宿市長

    市内のクマ出没状況について説明する初宿市長

 八王子市は10月20日、市内で相次ぐツキノワグマの出没や痕跡確認を受け、緊急時の初動対応と意思決定を迅速化するため「八王子市ツキノワグマ対応マニュアル」を改定した。9月に小津町で実施された都内初の緊急銃猟を踏まえた措置で、初宿和夫市長は同日の記者会見で「人の生活圏への進出が進み、対策は待ったなし。最悪の事態に備え人命第一で対応する」と強調した。

出没拡大

 秋は冬眠前のクマが餌を求めて行動を活発化させる時期。市内では10月16日に上川町の民地、17日には下恩方町でセンサーカメラへの映り込みがあった。18日には上恩方町で柿の木への爪痕や食べ残しなどの痕跡が確認された。市は19日に誘引物となる上恩方町の柿の木3本を緊急剪定したほか、20日から上川町で巡回パトロールを開始した。東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ「TOKYOくまっぷ」によると、10月20日時点で今年の市内での情報提供は累計23件に上る。

人材育成にも意欲

 今回のマニュアル改定では、市長・副市長などの権限者不在時の代理決裁順位を「課長補佐(または主査)」まで明確化。危機レベルが高い場合は対策本部を最優先で設置することや、緊急時には対策本部の設置を省略して副市長らの指示で必要な措置を講じる規定を新設した。これにより、先日の緊急銃猟で約2時間要した意思決定を約1時間に短縮できる仕組みを整えた。

 さらに市職員の人材育成や地元猟友会などとの連携も明記。初宿市長は「複数カ所での同時対応など最悪のケースを想定し、市の中で緊急銃猟を行える職員の育成も必要」と意欲を示した。観光面への影響については「クマが出没する時間帯の回避やクマ鈴の携行など、正しい知識をもって対応してもらえれば従来通り八王子観光を楽しんでいただける。市が隠さず正しい情報を発信することが大切」と語った。

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