Jリーグ・東京ヴェルディで現役を引退し、セカンドキャリアを歩み出した 田村 直也さん 多摩市出身 35歳
多摩と宮城に恩返しを
○…幼い頃からの目標だったプロサッカー選手になって13年。ヴェルディでのプレーを最後に、2019シーズン限りで現役を引退した。来季に備えずに過ごす初のオフシーズン。「ほっとしたし肩の荷が下りた。それだけサッカーに真面目に取り組んできた、家族が支えてくれていたんだなと実感しています」と笑顔で話す。
○…漫画『キャプテン翼』と、友だちの影響で小学1年生からサッカーを始め、練習に明け暮れた。中学でヴェルディの門をくぐるも、後にプロになるメンバーばかりで壁にぶつかった。「泥臭く頭を使って予測する。人と違うことや嫌うことを考えてプレーした。それはプロになっても変わらず、自分の生命線だった」と振り返る。
○…中央大を経て、ベガルタ仙台でプロ生活をスタート。2014年にヴェルディに復帰した。年々思い描くプレーが少しずつできなくなってきた中、昨季は出場機会も減った。「できないのを隠しながらやるのは本意ではない。プロ選手の時を人生のピークにしたくない」と引退を決めた。引退後を見据え、数年前に会社を設立し、服飾やイベント等のプロデュースを行ってきた。サッカーと離れた世界で成長し、サッカー界に恩返しをと意欲を見せる。「いずれベガルタやヴェルディのスポンサーになれたら」と目標を語る。
○…仙台時代に結婚した妻と二人三脚で歩んできた。これからは、その妻の地元で、プロ生活を支えてもらった宮城県と、自身の生まれ育った多摩市を盛り上げる活動をしていきたいと考えている。「大切なのは人のつながり。この先も現役の時と同じような情熱を持って取り組んでいきたい」。常に全力で、これからも地域やサッカー界のために走り続ける。
|
|
|
|
|
|