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公開日:2011.05.13

YAMATO心肺蘇生普及会
命救う活動が10年
大和市消防の現役救命士ら 5月28日に記念イベント

  • 手作りのポスターで開催をPRする救急救命士の藤田孝行さん

 大和市消防に勤務する現役の救急救命士と市民有志でつくる「YAMATO心肺蘇生普及会」(浅川ゆう子代表)がこのほど、設立10年を迎えた。同会では、5月28日に保健福祉センターで記念講演を開催する。参加無料。



 「YAMATO心肺蘇生普及会」は、平成13年4月に大和市消防の救急救命士、藤田孝行さんらが立ち上げたボランティアグループ。



 前年の大和市は、救急現場に居合わせた一般市民が傷病者に施す心肺蘇生法の実施率が、全国平均(24・9%)よりも低い状況(17・4%)だった。そうした実情に危機感を持った現役の救命士が、私的なボランティアで設立したのがこの会。



 「現場に居合わせた人が、救急隊員が到着するまでの間に心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)を施せれば、生死はもとより、その後の社会復帰への可能性も高めてくれる」。そうした思いから講習会など啓発活動に奔走している。



 同会では、平成13年の設立から年20回程のペースで講習を開き、これまでに約1万人の市民に心肺蘇生やAEDの使い方を伝えてきた。



 非番や休日を使いボランティア活動を続けている大和市消防、救急救命士の藤田孝行さんは「心肺蘇生法やAEDの実施により『救えるはずの命』が救える。今後も様々な活動に挑戦していきたい」としている。



 同会によると、大和市における一般市民による心肺蘇生法の実施率は、平成12年の17・4%から平成21年には38・9%まで増加。同様にAEDの実施率も7・8%から16・4%にまで増えている。



 さらに心肺が停止したものの早い段階で蘇生法を実施したため後遺症もなく社会復帰した人は平成12年の0・8%から21年では3・8%まで上昇している。



命守れる催し



 10周年を記念して開催する催しは、5月28日(土)13時半から市保健福祉センターホールで開催される。



 第1部は、兵庫県立柏原病院で医師不足により小児科閉鎖の危機に一市民として立ち上がり、小児科の存続に重要な役割を果たし、小児科の「コンビニ受診」に警笛を鳴らす丹生裕子氏の講演。



 第2部は応急手当の寸劇。第3部は、講師の丹生氏をはじめ、徳洲会病院血管外科部長の中田弘子医師、大和市危機管理課長、FMやまと局長、県立大和西高校長らによるテーブルディスカッション。



 参加費無料。申し込み不要。参加者には記念品も用意する(数に限りあり)という。13時半から16時。



■藤田さん/【携帯電話】090(2311)0363

 

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