2018(平成30)年度から小学校で教科となる「道徳」。ある教科書には、大和市出身で2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏が掲載されている。
根岸氏が掲載されているのは、教育出版株式会社(東京都千代田区)の発行する5年生の教科書の中の『真理を探究する』をテーマにした部分。テーマを紹介する内容は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏の研究の足跡などが紹介され、大村氏の半生や功績から研究や人生に対する姿勢について考えようという内容。
根岸さんは、大村さんの文章の後に、大村さんと同じ年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章氏と一緒に、児童たちへ寄せたメッセージが掲載されている。
メッセージの中で根岸さんは、大和市で過ごした少年時代、算数や理科は好きだったが、科学者になろうとは思っていなかったこと、科学者としての原点は、中華そば店で店主の打つ麺が1本から2本、4本、8本と変化していくのに感動したことなどというエピソードを紹介。「一見、なんでもないことでも、興味を持って追求していけば、いつか大きな発見につながるかも」と投げかけている。また小学生たちには、ノーベル賞受賞後、母校の大和小学校に寄贈した色紙にも書いた『大きな樫も 小さなどんぐりから』を引き合いに、「一歩一歩歩んでいきましょう」とのエールで結んでいる。
来年度から教科となる道徳の教科書は、他の教科と同様、文部科学省の検定を受けている。大和市では6月5日(月)から16日(金)まで市役所1階ロビーで、17日(土)から20日(火)まで渋谷学習センターで閲覧できる。時間はそれぞれ午前9時から午後5時(5日、17日は午後1時から、11日(日)、16日、20日は正午)まで。問合せは教育委員会指導室【電話】046・260・5210。
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