市立北大和小学校(高島裕樹校長)で11日、6年生の卒業を祝う記念植樹が行われた。コロナ禍で、修学旅行や運動会など小学校生活最後の行事がことごとく中止となった卒業生に対し、PTAが中心となり、最後の思い出作りの場を用意した。
同校では昨年9月予定の修学旅行が中止となった代わりに、3月初旬に八景島シーパラダイスへの1日遠足を予定していた。しかし緊急事態宣言の延長で、それすら叶わなくなっていた。学校を始め、6年生の担任やPTAでは、小学校最終年の行事がことごとく中止となったことで、「何か思い出に残る行事をしてあげたい」との思いから、急遽、校庭への植樹が決まった。植樹する木は、クラスごとに投票で決定。2組が桜、6組が金木犀、1、3、4、5組が梅に決まった。梅は児童たちの希望で、実がなる『白加賀(しろかが)』という品種が植えられた。
学校の要望に、JAさがみも協力。地元つきみ野で「植木のことなら」と石井商店の石井整男さんを紹介し、石井さんは破格で希望の樹木を見立てた。石井さんによると、樹は苗木だが、桜はこの春にも花を咲かせ、梅も6月には実をつけるものを用意したという。
植樹式では、クラスごとに児童全員が小さなスコップで少しずつ土をかけた。児童を代表し1組の三浦舞羽さんが謝辞を述べ「何年後かに皆で成長した樹の下で集まれたら」と希望を語った。
なお6年生は本日19日(金)、卒業式を迎える。
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