大和市議会第3回定例会最終日の9月27日、任期満了に伴う、柿本隆夫教育長の再任を求める人事案が上程された。議案審議では、昨年市立小学校で起きた児童間トラブルに保護者の暴力団関係者が介入した問題について、教育委員会の対応や再任理由についての説明を任命権者である大木哲市長に求める質問が相次いだ。
提案理由の説明後、複数の議員が、問題に対する教育委員会の対応や再発防止策などについて大木市長に質問。大木市長は、児童間トラブルに対する保護者への説明などについては「教育委員会が責任をもって対応したと認識している」とし、柿本教育長の再任については「教育者としての豊富な実績と経験から適任」との説明を繰り返した。
質問では再発防止のため、法律の専門家を学校内に配置するスクールロイヤー制の導入などを求める意見を出たが、前向きな回答はなかった。
採決の結果、賛成20・反対8の賛成多数で再任が決まった。採決では神奈川ネットワーク運動、大和正風会が会派内での賛否が分かれた。
柿本氏は1954年生まれの67歳。引地台中、下福田中の校長などを歴任。退職後、2014年10月、任期途中で退任した前教育長の後任として教育委員会臨時会で教育長に任命された。
15年の法改正後、教育長は首長の選任で、市議会の同意を得て選出されることとなり、柿本氏は前任の残任期間の1年を経て再任された。柿本氏は通算4期目。任期は10月1日から3年。
最終日には同じく任期満了となる教育委員の任命についても審議され、森園廣子委員(77)の再任が全員賛成で同意された。教育委員の任期は4年。
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