「世界テコンドー選手権大会」女子1段型(トゥル)の部で銀メダルを獲得した 大島 寛子さん 中新田在住 25歳
ジャパニーズ リトル ガール
○…「これはまだふてくされている顔ですね」。表彰台シーンの写真を手に持ちながら一言。大会を振り返った感想を聞いても「本当に悔しいです。この言葉しか出ません」と半月が経っても未だ感情は収まらないほど、悔しさをあらわにする。身長147cmの小柄な体格と愛らしい笑顔からは想像できないほど、勝負に対してシビアな考えを持っている。「勝てたときの楽しさは最高です」
○…テコンドーに出会ったのは大学2年生のとき。他の人と比べて、遅いスタート。「先輩が優しそうで、運動不足だったから」という理由で入部したテコンドー部だったが、どんどんその魅力に取り込まれていった。3年生のときには学生の全国大会で準優勝。「やっぱり優勝を目指したい」と部活をやりながら、茅ヶ崎の道場にも入門した。迎えた最後の学生大会では、大学初となる全国優勝に輝いた。「おかげで学生時代はテコンドー三昧。トレーニングをしながら卒論を書いたし、卒論テーマはテコンドーにしてもらいました。もちろん就職活動でもテコンドーの話だらけでした」と頬をゆるめる。
○…「人見知りで物静か。運動神経は全くなし」。小学生時代を思い出し、自身の印象をそう話す。スポーツマンに憧れていたのと自分を変えたくて、中学のときからバレー部に入部。この頃から、眠っていた「スポ根魂」に火がついた。「あきらめないこと。最初はダメだから、とにかくやること。背を伸ばす以外なら努力で何でもできる」
○…大会を目前に、道場の師匠が誰にも貸したことのない国旗のマントを手に「お前があげてこい」と受け継いだ。日の丸の重圧にも負けず、初出場で快進撃を続けた彼女は「ジャパニーズ リトル ガール」と注目され、銀メダルを獲得し、日の丸マントを両手いっぱいに広げた。全日本、アジア大会と予定は詰まっている。テコンドー生活はまだまだ続きそうだ。
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