新型コロナの影響で中止となったイベントの要素を少しずつ取り入れた「あやせ復活!ミニフェスタ」が、10月31日に綾瀬市オーエンス文化会館の野外ステージで開催され、およそ300人の来場者でにぎわいを見せた。
「入場制限あり」「手指の消毒を」「LINEコロナお知らせシステムのQRコードを読み込んで」「代表者の記名と連絡先記入を」「ここに立って検温を」「除菌小屋を通って会場へ」─。
これまでのイベントにはなかった入場時の制約の数々。これらはすべて感染症対策として主催者が用意した”関所”だ。
今回の催しは「野外ステージを使ったイベントを開催できないか」と行政関係者から打診を受けた市民の有志が立ち上がり企画した。その会場は文化会館2階の屋外ステージで、綾瀬市が市制施行40周年にあわせて2年前に整備した。
イベントは午後からの半日。クラフト店21店とキッチンカー5店が出店し、バンドと大道芸の友情出演のほか市内で中止になった大小イベントの要素を少しずつ取り入れ来場者を楽しませた。
運営にあたった松原美穂さんは「行政や各団体から非公式でお手伝いに出てくれる人もいた。イベント再開のめどが立たない中で『やってくれてありがとう』と言われたことが何より嬉しかった。イベントの再開に繋がれば」と話した。
取材メモ
今回の催しは開催場所と必要な機材を文化会館の指定管理者が提供した。これらは市の了解があってこその支援だ。その綾瀬市はきっかけづくりをしたあとは縁の下で開催を支えたが財政支援、名義後援ともに前面に出ることを避け、市民の浄財と手弁当に運営を委ねた。
感染対策と文化芸術、経済活動の両輪で新たな生活様式を模索するのが今の社会であれば、次の機会には行政がより腰を入れてもよさそうだ。
人々が集い交流するイベントには、参加者同士の自助を醸成する要素もある。中止と自粛以外にも選択肢はありそうだ。
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