家族葬専用式場「ゆかりえ」
1日1組貸し切り。樹木葬と家族葬専用式場。海老名、綾瀬に。
綾瀬市の綾西地区で7日、移動困難な高齢者を対象としたワクチン接種の移動支援が始まった。希望者の自宅と集団接種会場を無料で送迎する自主的な活動で、行政と自治会も支援している。実施の背景には日ごろから地域が取り組む「共助」の活動がある。
「日ごろの活動、非常時に役立った」
綾西地区は海老名市国分寺台と接する綾瀬市西部にある。1969年に分譲が始まった住宅地を中心に6月1日時点で1458世帯、3473人が住む。住民のうち4割以上が65歳以上で75歳以上も4分の1を超える。
市内でも群を抜くトップの高齢化率だが、介護を必要とする人の割合は市の平均並みで県行政からも注目されている。
安心の運転
綾西地区では住民の日常生活の質を高めるため「楽しいお出かけ」を支援する有志13人が「綾西みんなの足」(川島実代表)として活動をしている。今年4月からは地域の商店街で第3日曜日に開催される売り出しイベントへの無料送迎サービスにも取り組むなど活動の幅を広げている。
車を運転するメンバーは、市の事業を利用して国土交通省認定の福祉有償運送運転者講習を受講しているため、運転のほか付き添いにも専門の技術が身についている。
こうしたなか高齢者向けのワクチン接種が5月17日開始と決まり、市が全市的に提供する移動支援も用意されたが、地域には80歳を超える移動困難な高齢者も多く、医療機関が少ないことからこのグループが支援に立ち上がった。
感謝の声
有志が市と調整して移動支援に使う車両1台と移動が困難な人に限り18人分のワクチン接種の予約枠を確保。綾西自治会(太田淑夫会長)の協力を得て移動支援の案内を5月19日までに回覧し、申し込みがあった18人にこの支援を提供した。関係者によると申込者の最高齢は95歳だった。
支援を受けて11日に1回目の接種を受けた一人暮らしの女性(83)は「予約できずに困り果てていたところに回覧板がきた。姪っ子に話をしたら『そんな地域はめったにない』と驚かれた。感謝の言葉もありません」と深々と頭を下げた。別の一人暮らしの女性(89)は「足が悪いので本当に助かった。接種できて安心しました」と、感謝しきりだった。
支援メンバーでもある自治会長の太田淑夫さん(69)は「日ごろの活動が非常時に役立ってよかった」と話し、移動支援への理解を広めていきたいとしている。
綾瀬市は、2018年度から外出支援の担い手養成講座に取り組みこれまでに延べ248人が受講。今年度は来年2月までに全5回の講座を開くことにしている。
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